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書類で損しない!合理的配慮の書き方合理的配慮、応募書類での上手な伝え方

合理的配慮、応募書類にどこまで書けばいい?

こんにちは。チャレンジドジャパン山形センターです。

就職活動を進める中で、多くの方が応募書類の作成に頭を悩ませます。特に、障害のある方が自身の特性や必要な配慮について、どこまでどのように記載すれば良いのかは、非常にデリケートで難しい問題です。

「正直に書きすぎると、選考で不利になるのではないか」「でも、伝えないと入社後に困ってしまうかもしれない」そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

今回は、応募書類に記載する「合理的配慮」の考え方について、その範囲や伝え方のポイントを解説します。

そもそも「合理的配慮」とは?

まず、基本となる「合理的配慮」について改めて確認しておきましょう。

合理的配慮とは、障害のある人が障害のない人と平等な機会を得られるように、職場や社会生活で生じる障壁を取り除くための調整や変更のことです。これは、改正障害者差別解消法によって、企業などの民間事業者にも提供が義務付けられています。

目的は、障害を理由に能力を発揮する機会が奪われることなく、その人らしく安心して働き続けられる環境を整えることです。ですから、合理的配慮を求めることは、決して特別な要求ではなく、働く上での正当な権利の一つなのです。

配慮には「限界」があることも知っておこう

ただし、企業が提供する合理的配慮には一定の範囲が定められています。法律では、「事業の目的・内容・機能を損なわない範囲」であり、「過度な重荷にならない限界まで」とされています。

「過度な重荷」とは、例えば、その配慮を行うことで会社の経営が著しく圧迫されるような経済的負担や、組織の運営が困難になるような大幅な体制変更などを指します。

企業も一つの組織であり、経営状況や人員体制、業務内容には限りがあります。そのため、すべての要望に応えられるわけではない、という現実も理解しておくことが大切です。

では、どのような要求が「過剰」と判断され、断られる可能性があるのでしょうか。具体的には、以下のようなケースが考えられます。

一つは、他の従業員に対して大きな不利益や危険が及ぶような配慮です。職場の安全性や他の人の働く権利を脅かすような要望は、受け入れが難しいでしょう。

また、通勤の送迎や昼食の準備といった、個人の私的な用事にあたる内容も、業務とは直接関係がないため、合理的配慮の範囲外と判断されることが一般的です。

さらに、事業の本来の目的から外れたサービスの提供を求めることも同様です。例えば、営業職で採用されたにもかかわらず、顧客対応を一切行わないといった要求は、事業内容そのものを変更することになりかねません。

こうした「限界」を知っておくことで、企業側の視点を理解し、より現実的で建設的な話し合いを進めることができます。

応募書類に記載する配慮事項の考え方

それでは、本題である応募書類への記載内容について考えていきましょう。大切なのは、「安定して長く働き、自分の能力を最大限に発揮するために必要なことは何か」という視点です。

闇雲に多くの配慮を書き連ねるのではなく、業務を遂行する上で「どうしても必要なこと」に絞って記載することがポイントです。

例えば、以下のような内容が考えられます。

聴覚に過敏さがあり、大きな物音や雑音で集中が途切れやすい方であれば、「業務に集中するため、可能であれば比較的静かな席への配置をお願いしたいです」「イヤーマフの使用をご許可いただけますでしょうか」といった記載が考えられます。

視覚に障害があり、細かい文字を読むのが難しい場合は、「PC画面の文字を拡大するソフトの使用許可」や「資料をデータでいただき、自身のPCで拡大して閲覧することへのご理解」などを伝えると良いでしょう。

精神障害や発達障害の特性で、口頭での複雑な指示を一度に記憶するのが苦手な方は、「指示をいただく際に、メモを取る時間をいただいたり、可能であればチャットやメールなど文章で補足していただけると助かります」といった具体的な工夫を提案できます。

体調に波があり、定期的な通院が必要な場合は、「月に一度程度の通院のため、休暇取得にご配慮いただけますと幸いです」と伝えることで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

ここでのポイントは、単に「〇〇してください」という要求として伝えるのではなく、「〇〇という特性があるため、△△という配慮をいただけると、□□の業務においてより力を発揮できます」というように、配慮が必要な理由と、それによって企業にもたらされるメリットを結びつけて伝えることです。

そうすることで、企業側もあなたが働く姿を具体的にイメージしやすくなり、「この人なら、きちんと配慮すれば活躍してくれそうだ」というポジティブな印象を抱きやすくなります。

合理的配慮の希望を伝えることは、あなたと企業がこれから良いパートナーとして協力していくための、最初のコミュニケーションです。一人で悩まず、何をどのように伝えれば自分の強みと結びつけられるか、ぜひ私たち就労移行支援事業所のスタッフにご相談ください。一緒に最適な伝え方を見つけていきましょう。