自分の「トリセツ」、作ってみませんか?自分を知って伝える、働くための第一歩
Recently updated on 4月 13th, 2026 at 01:11 pm

皆さんが就職に向けて活動する中で、私たちは様々なサポートを提供していますが、その中でも特に重要な役割の一つが「アセスメント」です。今回は、このアセスメントを通して「自分を知り、自分を知ってもらう」ことの重要性についてお話ししたいと思います。
アセスメント(評価)は「自分を知る」ための第一歩
就労移行支援における大きな役割の一つに、アセスメントがあります。
日本語に訳すと「評価」となりますが、この言葉を聞くと、少し身構えてしまったり、不安に感じたりする方もいらっしゃるかもしれません。
しかしアセスメントの一番の目的は、皆さん自身が「自分を知る」ための客観的な手がかりを得ることです。
日々の訓練やプログラム、スタッフとの面談などを通して、自分は何が得意で、どのようなことにやりがいを感じるのか。逆に、何が苦手で、どんな環境だとストレスを感じやすいのか。
これまで自分では気づかなかった能力や、意外な強みはどこにあるのか。これらを一つひとつ丁寧に確認し、整理していく作業がアセスメントです。自分という存在を多角的に見つめ直すことで、自分自身の輪郭をよりはっきりと捉えることができます。
自分を知ることで、道は開ける
自分自身について深く、そして客観的に知ることは、自分に合った仕事、つまり「適職」を判断する上で非常に大切なプロセスです。
自分の得意なことや能力が明確になれば、それを活かせる仕事は何か、という具体的な視点で職探しができます。
例えば、コツコツと集中して取り組むことが得意だと分かれば事務系の仕事が選択肢にあがるかもしれませんし、人とコミュニケーションを取るのが好きであれば接客や営業といった分野に興味が湧くかもしれません。
逆に、苦手なことや困難を感じる作業が分かっていれば、そうした要素ができるだけ少ない職場を選ぶことで、就職後のミスマッチを防ぎ、長く安定して働くことにつながります。
自分を知ることは、漠然とした「働きたい」という気持ちを、「自分はこういう働き方がしたい」という具体的な目標に変えてくれる、キャリアを考える上での羅針盤となるのです。
自分を「知ってもらう」ことの大切さ
自分を知ることができたら、次のステップは、それを他者に「知ってもらう」ことです。
どれだけ深く自己理解ができていても、それを自分の中だけに留めていては、周囲の理解や協力を得ることはできません。自分を知ることは、自分のことを他者に分かってもらうための、コミュニケーションの大きな入り口となります。
特に就職活動の面接の場面では、自分の強みやできることを企業にアピールする必要があります。同時に、もし障害特性などによって苦手なことや必要な配慮がある場合には、それを的確に伝えることが、安心して働き続けるために不可欠です。
自分のことを正しく理解し、自分の言葉で説明できるようになることで、初めて企業側も具体的なサポートや環境調整を検討することができます。自分をオープンにすることで、働きやすい環境は作られていくのです。
「自分らしく働く」ということ
私たちは、皆さんが「自分らしく働く」ことを見つけるお手伝いをしたいと考えています。
ここで大切なのは、「自分らしく働く」ことと「自分勝手に働く」ことは全く違うということです。「自分らしく働く」とは、自分の得意なことや苦手なことを理解した上で、自分が最も力を発揮できる働き方や環境を見つけ、その中で周囲と協力しながら組織に貢献していくことです。
そのためには、まず自分自身が自分の特性をよく知り、いわば「自分の取扱説明書」をしっかりと作り上げることが重要になります。そして、その内容を支援者や企業と共有し、理解を求めること。
自分を知り、自分を知ってもらう努力をすることで、自分にとっても会社にとっても良い関係性を築くことができます。就労移行支援事業所は、そのための第一歩を踏み出す場所です。私たちと一緒に、自分を知る旅を始めてみませんか。