就労から半年が過ぎて<卒業生インタビュー>
今回はチャレンジドジャパンから就職後、働き始めて半年が経過した方へその後のインタビューを行いました。働く前と今とでどのような気持ちや状況の変化があったか、皆さんにお伝えいたします。
【本人概要】
Kさん(20代・女性)
障がい:自閉症スペクトラム障害
医療・福祉業界の人材派遣会社にて事務(補助)職
Q1.仕事内容を教えてください。
事務補助のお仕事を任されています。主な仕事はデータ入力で、その他にも書類の収納や備品の補修など時期によって色々な業務を行っています。もともと求人には電話対応の記載がありましたが、私の障害特性上難しい業務のため企業の配慮としてやっていません。
Q2.業務上意識していることはありますか?
早さより正確性を重視するよう上司から言われている為、これは日ごろから意識して取り組んでいることです。
Q3.どんな時にやりがいを感じますか?
同僚や上司など一緒に働く方々に「助かるよ。」と感謝の言葉をもらえたときはやってよかったと思いますし、その後、仕事を頼まれた際も“また頑張ろう”という前向きな気持ちになることがあります。
Q4.チャレンジドジャパンでの経験で役に立って事はありますか?
入社する前は業務でパソコンを使用する経験がなかったため、Word学習やデータ入力のような訓練は役立ちました。また、三つ折りなどの軽作業も業務でもよく任せていただくため、やっておいてよかったと感じます。他にはコミュニケーションの機会ですかね。もともと奥手だったこともあり、人に対して声を掛けることが得意ではなかったのですが、コミュニケーションに関する講座で報連相の練習をしたりグループワークを経験したことで、まだ得意とは言えないですが以前より自分の気持ちを伝えられるようになったり、今の職場でも雑談に混ざることに対して抵抗感が少なくなったと思います。
Q5.働く前と今でどのような変化がありました?
仕事を始めてから、これまでより早起きすることが習慣化したので生活リズムが健康的になりましたね。合わせて体力がついたと感じています。あと、趣味に使える時間が減ってしまったのは残念ですね(笑)。ただ趣味にかけるお金をこれまでは親からもらっていたので後ろめたさもあったのですが、自分で稼いだお金で自由に買えるようになったのはうれしいと感じています。
Q6.今後の目標はありますか?
まずは労働時間を延ばすことを目標にしています。当初は週24時間勤務で開始して、この間28時間に延長することが出来たので、自分のペース配分を知りながら無理せず増やしていきたいと思っています。あと、一人暮らしも今後したいと考えているので、将来的にはキャリアップしていくことも視野にいれています。
Q7.これから働こうと頑張っている皆さんに一言お願いします。
周囲と比べたり、周りから働くことを急かされたりする方もいると思いますが、焦る必要はないと思います。まず意識してほしいのは周りではなく自分自身と向き合い、自分としっかりと相談することをお勧めします。自分のことなので最終的には自分で決めることが大切だと思います。周りに流されてもいいことはないので、焦らず自分のペースで行ってもらえたらと思います。
Kさんお忙しい中、ご回答ありがとうございました。
半年が経過し、少しずつ仕事にも慣れてきたことと思います。無理はなさらず引き続き頑張ってくださいね。職員一同応援しております。