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SNSとの上手な付き合い方SNSトラブルから身を守る方法

SNSは、友人や知人との交流を深めたり、趣味や興味関心のある情報を集めたりするのに非常に便利なツールです。日々の生活に彩りを与え、世界を広げてくれる存在と言えるでしょう。しかし、その手軽さや匿名性の裏側には、様々なトラブルや犯罪被害に巻き込まれてしまう危険性も潜んでいます。就労を目指し、社会とのつながりを再構築していく皆さんにとって、SNSとの健全な付き合い方を学ぶことは、自分自身を守る上で非常に重要です。今回は、安心してSNSを利用するために心がけたい基本的な注意点についてお話しします。

SNS利用で心がけたい基本的な予防策

まず、SNSでのやり取りにおいて常に意識しておきたいのは、自分と相手とでは「感じ方が違う」ということです。あなたが何気なく発信した言葉や写真が、受け取る人によっては全く違う意味に解釈されたり、意図せず心を傷つけてしまったりすることがあります。特に、文字だけのコミュニケーションでは表情や声のトーンが伝わらないため、微妙なニュアンスの違いから誤解が生じやすいものです。投稿する前に一度立ち止まり、「この表現は誰かを不快にさせないだろうか」「違う意味に捉えられる可能性はないか」と客観的に見直す習慣をつけましょう。

次に、SNSで目にする情報をすべて鵜呑みにしない姿勢が大切です。SNSには信頼できる情報もあれば、個人の思い込みや不確かな噂、さらには人々を騙すために意図的に作られた偽の情報も溢れています。一見するともっともらしい話や、感情に訴えかけるようなニュースに触れたときこそ、すぐに信じ込まずに「この情報は本当に正しいのだろうか」と冷静に考えることが重要です。公的な機関の公式サイトや複数の信頼できる報道機関の情報を確認するなど、情報の出所を確かめる癖をつけることで、デマやフェイクニュースに惑わされるリスクを減らすことができます。

また、インターネット上のコミュニケーションでは、相手の表情が見えないからこそ「気持ちの伝え方」を慎重に考える必要があります。対面での会話であれば、声の調子や身振り手振りで冗談だと伝わることも、文字だけでは真意が伝わらず、相手を怒らせてしまうかもしれません。自分にとっては少し強い口調のつもりが、相手には攻撃的な言葉として受け取られてしまうこともあります。言葉の選び方一つで人間関係に亀裂が入ってしまう可能性もあるのです。相手への敬意と配慮を忘れず、丁寧な言葉を選ぶことが、円滑で良好なコミュニケーションの基本です。

自分自身を守るためには、個人情報が特定されないように最大限注意を払うことも不可欠です。氏名、住所、電話番号、具体的な職場や学校名などを安易に公開しないことはもちろんですが、投稿する写真の背景に写り込んだ建物や、日々の行動パターンが分かるような投稿からも個人を特定される危険性があります。一度ネット上に公開してしまった情報は、完全に消去することが極めて困難で、「デジタルタトゥー」として半永久的に残り続ける可能性があることを理解しておくべきです。アカウントの公開範囲を友人だけに限定したり、位置情報サービスをオフにしたりするなど、プライバシー設定を定期的に見直すことも有効な自衛策です。

そして、特にお金に関する話には強い警戒心を持ってください。「誰でも簡単に儲かる」「あなただけに教える特別な投資案件」といった甘い言葉で近づき、金銭をだまし取ろうとする詐欺がSNSを舞台に横行しています。見知らぬアカウントからのDMや、あまりにもうますぎる儲け話は、まず詐欺を疑いましょう。少しでも怪しいと感じたら、安易に返信したりURLをクリックしたりせず、すぐにブロックするなどの毅然とした対応をとることが大切です。

もしトラブルに巻き込まれてしまったら

どれだけ注意深く利用していても、SNS上のトラブルや被害に遭ってしまう可能性は誰にでもあります。もし、誹謗中傷のターゲットになってしまったり、金銭的な被害に遭いそうになったりした場合は、決して一人で抱え込まないでください。「自分の使い方が悪かったのかもしれない」と自分を責めたり、パニックになったりする必要はありません。最も大切なのは、自分一人で解決しようとせず、信頼できる第三者にすぐに相談することです。ご家族や親しい友人、そして私たち就労移行支援事業所のスタッフは、皆さんの味方です。何が起きたのかを冷静に話し、どうすれば良いかを一緒に考えることで、必ず解決への道筋が見えてきます。私たちはいつでも皆さんの声に耳を傾ける準備ができていますので、どんな些細なことでも不安を感じたら、どうか遠慮なく相談してください。

SNSは、リスク管理をしっかりと行えば、社会とのつながりを保ち、就職活動にも役立つ素晴らしいツールとなります。今日お話しした注意点を忘れずに、安全に、そして楽しくSNSを活用していきましょう。