JST講座~自己開示をする~
今回のテーマは『職場で自己開示をする』です。自分のことを人に話す、自己開示する場面は様々あると思います。初対面の方に挨拶をするとき、職場で休憩中に同僚と話をするとき、支援機関との定期的な面談など、皆さんはそれぞれの場でどのように自己開示をしていますか?今回は初対面の相手に挨拶をする場面を例に考えていきました。
自己開示度セルフチェック
最初に、20個の自己開示項目を「公共の場」「準公共の場」「プライベートの場」の3つの場で、どこまで自己開示をするか、セルフチェックをしていきました。名前や出身地は公共の場で、家族構成や交友関係はプライベートの場でという方が多くみられ、趣味や休日の過ごし方などについては3つの「場」で人それぞれ分かれているようでした。
ロールプレイ
自分でどの「場」でどこまで自己開示をするか確認をしたあと、スタッフが実習初日に職場で自己紹介をするという場面を例に良くないロールプレイを行いました。職場の方が複数人いる前で1分以内で自己紹介をしてほしいと事前に言われていたのですが、上司からの紹介後、俯いたまま小さな声で自分の名前だけ言ってさっと自席に戻ってしまいます。ロールプレイ後、感想を皆さんに聞くと「目線が下向き」「声が小さい」「内容が薄い」といった意見が挙がりました。
ステップアップポイント
次にスタッフのロールプレイをみて、どのような改善点があるかを話し合い、下記のような意見が挙がりました。
- ・姿勢を正す
- ・目線を上げる
- ・明るい表情にする
- ・名前+公共の場で話せる項目を2つくらい織り交ぜる
- ・頑張る気持ちを伝える
ステップアップポイントをふまえて、再度スタッフがロールプレイを行います。明るい表情でしっかりと前を向き、はきはきとした口調で名前と+αの自己紹介をし、先ほどとは大きく違った印象を聞いている方にも与えることができました。
まとめ
自己開示度は個人でそれぞれ違うため、自分が話したくないことは無理に話す必要はありませんし、相手にも無理に聞く必要もありません。それぞれ違うからこそ「場」を意識する必要があります。その場に応じた話し方をすることが難しいと感じる方も多くいるかもしれません。ですが場や相手との関係に見合った自己開示を適切にできるとお互いに気持ちの良いコミュニケーションが取れるのではないでしょうか。チャレンジドジャパンではJSTのようなコミュニケーションを適切に行う訓練の他、さまざまな講座や個人にあわせた訓練を行っています。少しでも興味があれば、一度見学にいらしてみませんか?スタッフ一同お待ちしておりますので、お気軽にお問合せください。