就労体験会に参加しました。
就労体験会とは…
一般就労を目指す障害のある方の意欲を向上させる機会として、宇都宮市が主催しているものです。チャレンジドジャパンは2年程前からこの就労体験会に参加しています。一般企業へ実際に訪問してお仕事を体験させていただき、経験を積んだり自分自身の希望職種について考えるきっかけにもなります。
今回は、高齢者施設の清掃業務へIさんが参加しました。
業務内容の紹介
現場となる高齢者施設にて、明るい職員の皆さんが迎えてくださいました。職員の方が入所しているお年寄りへIさんのことをご紹介くださると、入所者の方々も温かな笑顔で歓迎してくださり、Iさんの緊張も解けたようでした。
最初に、居室のベッドメイクを行いました。
枕カバーやシーツを剥がし、新しい物へ取り替える作業です。安全を考慮し、ベッドにはストッパーがかかっていたり、皺(しわ)があると皮膚に負担が来てしまうという理由でシーツをぴんと伸ばしたりなど、高齢者施設ならではの配慮がなされていました。
普段から手先が器用で丁寧な作業をされるIさん。ベッドメイクでも、その良さが光っていました。シーツを折り込む際は少々苦戦していましたが、教えてくださった職員さんのフォローの元、無事に完了させることが出来ました。
ベッドメイクを3部屋程行った後、モップ掛けをしました。お休みになっている利用者さんには声の掛け方を教わり、Iさんも優しく声を掛けていました。入所者の方も「ありがとう」と言ってくださり、見ているこちらも心が温かくなりました。
短い時間でしたが、最後にはお年寄りとお話しする時間もあり、「頑張ってね」と声を掛けられると、Iさんも嬉しそうでした。
就労体験会を終えて…
Iさんから、感想をいただきました。
・普段見る事の出来ない、労働者からの観点で仕事内容とかを体験出来たことがとても貴重な経験だと感じられました。
・施設の利用者さんとの交流も経験できて、より仕事内容に対しての関心を深く持つことが出来ました。
普段は事業所内で訓練することが多い為、ご自分でも実際の作業をした時のことはわからない点も多いと思います。こうして事業所の外に出て普段出来ない体験をすることで、新しい発見があったのではないでしょうか。こうした経験から、やがてどんな職に就きたいかを選択するヒントを得ることができます。