ワタシの取扱説明書でラクに働こう

自分の「得意」や「苦手」と上手につきあう「ワタシの取扱説明書」とは?
みなさん、こんにちは。就労移行支援事業所チャレンジドジャパン仙台長町センターです。就職活動を進めるうえで、また就職したあとに長く安心して働き続けるために、とても大切になるのが自己理解です。自分自身の特性や傾向、調子の波をしっかり把握しておくことで、無理のない働き方や自分に合った対処法が見えてきます。
当事業所の自己理解プログラムでは、その一環として「ワタシの取扱説明書」の作成に取り組んでいます。今回は、このプログラムの魅力や目的について詳しくご紹介します。
ワタシの取扱説明書とは
家電製品を購入したとき、故障を防ぐための注意点や正しく使うための手順が書かれた取扱説明書がついてきますよね。それと同じように、自分の心や身体の特性、調子の移り変わりを「取扱説明書」に見立てて整理していくのが「ワタシの取扱説明書」です。
得意なことや苦手なこと、ストレスを感じやすい場面、調子が良くなるときや悪くなるときのサインなど、自分という人間を客観的に観察して書き出していきます。自分の説明書を作るような感覚で取り組むことができるため、自己分析が苦手な方でも楽しみながら整理を進めることができます。
状況に応じた対処法を楽しくまとめる流れ
「ワタシの取扱説明書」では、ただ自分の特徴を書き連ねるだけではなく、状況に応じた対処法を分かりやすく分類していきます。
たとえば、調子がいい状態をキープするために日頃から行う取り組みは「お手入れ方法」としてまとめます。十分な睡眠をとる、好きな音楽を聴く、適度な運動をするなど、日々のコンディションを整える工夫がこれにあたります。
一方で、なんだか疲れている、気分が落ち込んでいるといった調子が悪くなったときのリカバリー方法は「メンテナンス」として整理します。静かな場所で深呼吸をする、信頼できるスタッフに相談する、一人で温かい飲み物を飲むなど、緊急時や不調時に行うべき対処法をあらかじめ決めておきます。このように用語を工夫することで、自分の状態に合わせた行動をイメージしやすくなります。
取扱説明書を作成するメリット
取扱説明書を作成しておく最大のメリットは、調子を崩したときにすぐ対処へ移ることができる点にあります。
人は心身の調子を崩してしまうと、思考力や判断力が低下してしまいがちです。その状態になってから「どうやって対処しようか」と考え始めても、適切な判断ができず、回復までに時間がかかってしまうことがあります。また、焦りから間違った対処法を選んでしまい、かえって状態を悪化させてしまう可能性もあります。
あらかじめ取扱説明書として「調子を崩したときにやるべきこと」が明確になっていれば、迷わずにすぐリカバリーの行動を起こすことができます。素早く対処できることで、不調を最小限に抑え、安定した生活や仕事を維持しやすくなります。
世界に一つだけの取扱説明書へ育てていく
この「ワタシの取扱説明書」は、自己理解プログラムの時間内だけで完成するものではありません。プログラムを通じて土台を作ったあとも、日々の訓練や生活のなかで新しい気づきがあれば、その都度内容をアップデートしていきます。
季節の変わり目に感じた変化や、新しい業務に挑戦したときの感情など、日常のあらゆる場面が取扱説明書を深めるヒントになります。内容を何度も見直し、書き加えていくことで、より精度が高く、あなた自身をしっかりと支えてくれる「世界に一つだけの取扱説明書」へと育っていきます。
おわりに
自分自身の心と身体に向き合い、正しい扱い方を知ることは、長く働き続けるための大きな力になります。一人で自分の特性を整理するのが難しいと感じる場合でも、事業所のスタッフが一緒に振り返りを行いながら作成をサポートしますので安心してください。
ご興味のある方は、ぜひ一度事業所の見学や体験にお越しください。自分だけの「ワタシの取扱説明書」を一緒に作っていきましょう。