伝えたいが伝わる!就労パスポート入門~就労パスポートは働くためのトリセツ~

職場での「伝えたいけど、伝わらない」を解消する就労パスポートとは?
「職場の人に自分の障がいについて理解してもらいたいけれど、どう説明すればいいかわからない」
「必要な配慮を伝えたいのに、うまく言葉にできない」
就職活動中や、働き始めたばかりの職場で、このような不安や悩みを抱えていませんか?自分のことを正しく理解してもらい、安心して働くためには、自分と職場との間で円滑なコミュニケーションをとることが非常に重要です。
そのコミュニケーションを力強くサポートしてくれるツールが「就労パスポート」です。今回は、自分らしく働き続けるためのお守りともいえる、就労パスポートについて詳しくご紹介します。
自分と職場をつなぐ架け橋「就労パスポート」
就労パスポートとは、障がいのある方が安心して働き続けられるように、ご自身の情報や必要な配慮などをまとめた情報共有ツールのことです。厚生労働省が作成した公式の様式で、ウェブサイトから誰でもダウンロードして使用することができます。
このパスポートには、「お互いに知っておくとよいこと」を、ご自身の言葉で記入していきます。例えば、得意なことや好きなこと、反対に苦手なことや注意が必要なこと、体調が悪くなったときのサインや対処法、業務を進める上で配慮してほしいことなど、項目は多岐にわたります。
これを企業や私たちのような支援機関と共有することで、口頭だけでは伝えきれないご自身の特性や希望を、正確に、そして具体的に伝えることができます。それはまるで、自分自身の「取扱説明書」のようなもの。これがあることで、企業側もどのようなサポートをすればご本人が能力を発揮しやすいのかを理解しやすくなり、お互いのミスマッチを防ぐことにつながります。
就労パスポートを作成するメリット
就労パスポートを作成する過程には、多くのメリットがあります。
まず一つは、自己理解が深まることです。各項目を埋めていく作業は、これまでの経験を振り返り、「自分はどんな時に力を発揮できるのか」「どんな環境が苦手なのか」「どんな手助けがあれば安心して取り組めるのか」といったことを、改めて客観的に見つめ直す良い機会となります。自分自身の特徴を言語化することで、漠然としていた得意・不得意が明確になり、自信を持って企業にアピールできるようになったり、課題への対策を考えたりすることができるようになります。
そして、就職活動や就職後のさまざまな場面で、円滑なコミュニケーションの助けとなります。面接で自分の特性や必要な配慮について説明する際の資料として活用したり、入社後に上司や同僚に自分のことを理解してもらうためのツールとして使ったりすることができます。文書として示すことで、言った・言わないのすれ違いを防ぎ、より具体的で的確なサポートを受けやすくなるのです。
一人で悩まず、支援機関と一緒に作成しましょう
就労パスポートは厚生労働省の公式ページからダウンロードできますが、「いざ書こうと思っても、何から書けばいいかわからない」「自分のことを客観的に書くのは難しい」と感じる方も少なくありません。
そんな時こそ、私たち就労移行支援事業所を頼ってください。無理にすべての項目を一度に埋める必要はありません。まずはご自身が書きやすいと感じる項目から、少しずつ記入していきましょう。
支援機関のスタッフと一緒に作成することで、ご自身では気づかなかった強みや特徴を発見できることがあります。支援員との対話を通じて考えを整理したり、日々の訓練の様子から客観的なフィードバックを得たりすることで、より内容の濃い、あなただけの就労パスポートを完成させることができます。
また、就労パスポートは一度作ったら終わりではありません。就職活動中だけでなく、実際に働き始めてからも活用できるツールです。働き始めると、学生時代や訓練中には想定しなかった新たな課題が見つかることもあります。その都度、状況に合わせて内容を見直し、更新していくことが、長く安定して働き続けるための秘訣です。
チャレンジドジャパン北上センターでは、この就労パスポートの作成を、利用者様一人ひとりのペースに合わせて丁寧にサポートしています。ご自身のことを整理し、自信を持って次のステップに進むための準備を、私たちと一緒に始めてみませんか?ご興味のある方は、ぜひ一度、見学・体験にお越しください。お待ちしております。