相模原市緑区・橋本の就労移行支援 一人で頑張らない、本当の自立とは?

こんにちは。相模原市・橋本の就労移行支援事業所、チャレンジドジャパン橋本センターです。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。日々の生活のなかで、ふと立ち止まって考え込んでしまうことはありませんか?
今日、私たちがお届けしたいテーマは、「自立」についてです。
「自立してください」「もう大人なんだから自立しなきゃ」
私たちはこれまでの人生で、何度もこの言葉を耳にしてきました。しかし、この「自立」という言葉に、どこか息苦しさやプレッシャーを感じている方も少なくないのではないでしょうか。
今回は、私たちが考える“本当の自立”について、少し心を緩めてお話しさせてください。

「一人で完璧にこなすこと」だけが正解?
一般的に「自立」と聞くと、どのような姿を思い浮かべるでしょうか。多くの人は、誰の力も借りずに一人で完璧に仕事をこなし、誰にも頼らず自分の力だけで生活を営む姿をイメージするかもしれません。弱音を吐かずに、どんな問題も自分で解決するのが「自立した大人」だ、というような姿です。
こうしたイメージは、私たちが幼い頃から「人に迷惑をかけてはいけない」と教えられてきたことと無関係ではないでしょう。その教えを守ろうとするあまり、困ったことがあっても「自分でなんとかしなきゃ」と一人で抱え込んでしまいがちです。
しかし、果たして「誰にも頼らないこと」だけが、本当に正しい自立の形なのでしょうか。すべてを一人で完璧にこなそうとすれば、どんなに強い人でも、いつか必ず心や体に限界がきてしまいます。特に、心や体に何らかの生きづらさを抱えている方にとって、何でも一人で背負い込むことは、心に大きな負担をかけ、結果として社会から孤立してしまう原因にもなりかねないのです。
本当の自立とは「頼れる選択肢」をたくさん持つこと
ここで、私たちの「自立」に対するイメージをがらりと変えてくれる、ある研究者の言葉をご紹介します。障害学を研究されている東京大学の熊谷晋一郎准教授は、このように仰っています。
「自立とは、依存先を増やすことである」
この言葉が示しているのは、本当に自立している人というのは、誰にも頼らない孤高の存在ではない、ということです。むしろ、困ったときに「助けて」と言える人や場所、そして様々な選択肢をたくさん持っている人のことなのです。
お家の中に例えてみると、分かりやすいかもしれません。一本のとても太い柱だけで支えられている家は、その一本がポキッと折れてしまったら、家全体が倒壊してしまいます。しかし、たとえ一本一本は細くても、たくさんの柱で支えられている家ならば、どれか一つの柱が傷ついても、他の柱が支えとなってくれるので簡単には倒れません。
私たちの人間関係や社会生活も、これとまったく同じことが言えます。悩みを打ち明けられる家族や友人、困りごとを相談できる専門家や支援員、そしていざという時に使える福祉サービスや社会制度。こうした「助けてくれる選択肢(社会資源)」をたくさん知っていて、必要なときにそれらに上手にアクセスできる状態こそが、私たちが目指したい「本当の自立」の姿なのです。

自分を理解し、福祉や制度を「活用」する自立の形
これまで「生きづらさ」を感じてこられた方々にとって、社会へ向けて新しい一歩を踏み出すのは、とても勇気がいることだと思います。「働きたいけれど、また失敗したらどうしよう」「自分の苦手を周りに理解してもらえるだろうか」といった不安を抱えるのは、ごく自然なことです。
そんな不安を抱える皆さんにこそ知ってほしいのは、自分の苦手な部分を無理に隠して、周りに合わせる必要はないということです。何より大切なのは、まず「自分の得意なこと」と「苦手なこと(つまずきやすいポイント)」を、自分自身がしっかりと理解すること。そして、自分の苦手な部分をカバーするために、障害者雇用という働き方を選んだり、福祉サービスや周囲のサポートを上手に『活用』したりすることです。
環境や制度を上手に頼ることは、決して「甘え」でも「後ろめたいこと」でもありません。それは、自分自身が「安心して長く社会とつながり続けるため」の、とても前向きで賢明な、そして自立した選択なのです。一人で頑張る自立から、みんなで支え合う自立へ。少し視野を広げてみると、心がすっと軽くなるのを感じませんか?
私たちと一緒に「あなたらしい自立」を探してみませんか?
そうは言っても、「自分の苦手がよくわからない」「人に頼るのがどうしても苦手で……」という方もいらっしゃるでしょう。それは当たり前のことであり、今まであなたが一人で懸命に頑張ってきた証拠でもあります。
当事業所では、皆さまが安心して社会へ踏み出せるよう、さまざまな講座をご用意してサポートしています。
例えば「自己理解講座」では、まるで「自分の取扱説明書(トリセツ)」を作るように、過去の経験を振り返りながら、自分の強みや、どんなときにストレスを感じやすいのかなどを丁寧に探っていきます。自分を深く知ることで、人に「ここを手伝ってほしい」と具体的に伝える準備が整います。
また「自立講座(ライフスキル講座)」では、日々の家事の方法から社会に出てからのルール、体調管理の方法、そして今回のブログでお伝えしたような社会にある様々な相談窓口や制度の活用法などを学びます。社会の中で使える「あなたの柱(選択肢)」を、私たちと一緒に増やしていくための講座です。
まずは一度、事業所の見学や体験に足を運んでみませんか。「こんなことを相談してもいいのかな」と思うような小さな不安でも、どうぞお気軽にお聞かせください。
私たちは、相模原・橋本の街で、あなたがたくさんの「頼れる場所」とつながり、安心して自分らしく歩んでいける日を心から応援しています。皆さまからのお問い合わせを、スタッフ一同、温かくお待ちしております。



