「こうあるべき」に疲れていませんか?「私の常識」を見直して心を軽くする

こんにちは、チャレンジドジャパン仙台長町センターです。日差しが暖かくなり、過ごしやすい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は先日センターで行ったプログラム「対人行動」の内容についてご紹介したいと思います。今回のテーマは「『私の常識』を見つめなおす」。自分自身の内面と向き合い、コミュニケーションの在り方を考える、非常に興味深い時間となりました。
「私の常識」がコミュニケーションを妨げる?
皆さんは、自分の中に「こうあるべきだ」「普通はこうするものだ」といった、確固たる考え方やルールはありませんか。私たちはこれを「私の常識」と呼んでいます。例えば、「人との約束の時間は絶対に守るべきだ」「仕事は完璧にこなすべきだ」「人に迷惑をかけてはならない」といったものです。これらは社会生活を送る上で大切な心構えのように感じられますが、時として、この「私の常識」が強すぎるあまり、自分自身や他者を苦しめてしまうことがあります。
この「私の常識」という物差しを、無意識のうちに自分や周りの人に向けてしまうことで、「~すべきなのに、できていない自分はなんてダメなんだろう」と自己嫌悪に陥ったり、「普通はこうするべきなのに、なぜあの人はそうしないんだ」と他者に対して批判的な気持ちを抱いてしまったりします。このような思考は、自分も相手も尊重するアサーティブなコミュニケーションの妨げとなり、円滑な人間関係を築く上での大きな壁となってしまう恐れがあるのです。
「私の常識」に反論してみよう
では、凝り固まってしまった「私の常識」と、どのように向き合えば良いのでしょうか。今回のプログラムでは、その一つの方法として、「自分の考えに、自分で反論を投げかけてみる」というアプローチを学びました。何か辛い出来事に直面し、ネガティブな感情に支配されそうになった時、その根底にある自分の考え、つまり「私の常識」に対して、「本当にそうなのだろうか?」「他の考え方はないだろうか?」「例外はないのではないか?」と意識的に疑問をぶつけてみるのです。このプロセスを通じて、これまで見えていなかった別の視点を発見し、思考をより柔軟なものへと変えていくことができます。
仕事の失敗から考える「私の常識」
ここで、プログラムで扱った具体的な例を一つご紹介します。上司に頼まれた大切な仕事で、うっかりミスをしてしまったとします。もし、あなたの中に「仕事はやるからには十分に、完全に失敗なくやらなくてはいけない」という強固な「私の常識」があったとしたら、どう感じるでしょうか。「完璧にやるべきだったのに、それができなかった。やっぱり私は仕事ができないダメな人間なんだ…」と、自分を責め、深く落ち込んでしまうかもしれません。この思考は、自信を失わせ、次の行動への意欲さえも奪ってしまいます。
しかし、ここで一度立ち止まり、その考えに反論を投げかけてみましょう。「人間なのだから、ミスをすることもあるのではないか?」「どんなに経験豊富な人でも、失敗することはあるはずだ」と、自分自身に問いかけてみるのです。すると、「誰だってミスはする。完璧な人間なんていないのだから、一つの失敗で全てを判断する必要はない」という、より現実的で優しい考え方が見えてきます。
この新しい視点に立つことで、導き出される結論も全く異なるものになります。「次は同じミスを繰り返さないように、作業手順をもう一度慎重に見直そう」「不安な箇所は、事前に誰かにダブルチェックをお願いしよう」というように、失敗を次に活かすための建設的で前向きな行動へと繋げることができるのです。
考え方一つで未来は変わる
このように、同じ出来事に遭遇しても、それをどのように考え、どのように捉えるかによって、私たちの気持ちや行動は大きく変わります。一つの考え方に固執するのではなく、多角的な視点を持つことで、困難な状況を乗り越える力を育てることができます。チャレンジドジャパン仙台長町センターでは、今回ご紹介したようなアサーティブな振る舞いや、物事を柔軟に捉えるスキルを身につけるためのプログラムを日々提供しております。ご自身の考え方の癖に気づき、より楽に、前向きに毎日を過ごすためのヒントを一緒に探してみませんか。ご興味のある方は、ぜひ一度、見学・体験にお越しください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。