避難訓練で大切なのは「お散歩」じゃない!避難訓練から学ぶ、本番に活きる備えのコツ

こんにちは。チャレンジドジャパン郡山センターです。
日差しが暖かくなり、過ごしやすい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、先日私たちの事業所では、万が一の事態に備えて避難訓練を実施いたしました。利用者さんとスタッフが一体となり、定められた避難経路を確認しながら、安全に避難するまでの一連の流れを実践しました。訓練は滞りなく終了しましたが、大切なのは「訓練を無事に終えること」だけではありません。その訓練の中から、いざという時に本当に自分の身を守るための「学び」を得ることです。
今回は、私たちが今回の避難訓練を通じて再確認した「本当に大切なこと」について、お話ししたいと思います。
避難訓練で本当に大切なこと
避難訓練と聞くと、サイレンが鳴ったら静かに速やかに移動する、というイメージが強いかもしれません。もちろん、それも基本として非常に重要です。しかし、本当の目的は、災害という非日常的な状況下で、自分自身がどう考え、どう行動すべきかをシミュレーションすることにあります。
まず大切なのは、「もしも」を想像しながら歩くことです。ただ決められたルートを歩くだけでは、それは単なるお散歩になってしまいます。そうではなく、「もし今、大きな揺れでこの棚が倒れてきたらどうする?」「もし停電で視界が真っ暗になったら、壁伝いに進めるだろうか?」「もし火災で煙が充満していたら、どのくらい姿勢を低くすべきか?」など、具体的な危機を頭の中で思い描きながら歩くのです。この想像力が、パニックに陥りがちな本番の状況で、冷静な判断を下すための心の準備となります。訓練で繰り返した想像は、いざという時に「こうすれば大丈夫」という自信に変わるはずです。
次に、現場の「重さ・暗さ」を体で知ることです。例えば、防火扉。普段は開け放たれていることが多いですが、一度閉まると、想像以上の重さがあります。訓練の際に実際にその扉を開けてみることで、その重さを体感できます。また、非常階段も、普段は照明がついていますが、停電時は真っ暗になるかもしれません。その暗さの中で、手すりの感触を頼りに降りることができるか、足元は滑りにくいか。こうした五感で得た情報は、頭で覚える知識よりもずっと強く体に刻み込まれ、本番で無意識に体を動かす助けとなります。
そして意外に思われるかもしれませんが、「うまくいかない」ことを見つけることも、非常に価値のある学びです。訓練があまりにスムーズに終わってしまうと、「これで大丈夫」と安心しきってしまいがちです。しかし、本当の災害は想定通りには進みません。だからこそ、訓練の段階で「この通路は少し狭くて通りにくい」「誘導の表示がここにもあった方が分かりやすい」「避難場所までの道順が少し複雑だ」といった不便さや課題を見つけることの方が、防災の観点からは大きな収穫なのです。見つかった課題を全員で共有し、対策を考えることで、事業所全体の防災力は着実に向上していきます。
最後に、初期消火で役立つ消火器の使い方です。いざという時、焦って使い方を忘れてしまうことも少なくありません。そこで覚えておきたいのが「ピノキオ」という合言葉です。これは、ピ(安全ピンを抜く)、ノ(ホース=ノズルを火元に向ける)、キ(火元をめがけて距離を取る)、オ(レバーを強く押す)という操作手順の頭文字を取ったものです。この覚えやすい4文字を頭に叩き込んでおくだけで、パニック時でも落ち着いて行動を起こすきっかけになります。
このように、災害への備えは、本番を想定した事前の準備と訓練が何よりも大切です。そしてこれは、就職活動においても全く同じことが言えます。
何の準備もせずにいきなり面接に臨むのは、地図を持たずに知らない土地を歩くようなものです。就職活動という本番で自分の力を最大限に発揮するためには、事前の準備が欠かせません。
チャレンジドジャパン郡山センターでは、まさにこの「本番を想定した訓練」を行うことができます。自己分析を通して自分の強みや課題を理解し、企業研究で働くイメージを具体化する。そして、履歴書や職務経歴書の作成練習を重ね、模擬面接で本番さながらの緊張感を体験する。こうした一つひとつの訓練が、自信を持って就職活動に臨むための大きな力となります。
もし、あなたが就職に向けて何から始めたらいいか分からない、一人で準備を進めることに不安を感じているのであれば、ぜひ一度私たちの事業所に見学・体験にお越しください。スタッフ一同、あなたの「もしも」に備えるお手伝いをさせていただきます。ご連絡を心よりお待ちしております。