利用者さんの声をお届け～日々の努力が自信に繋がりました～

早いもので、今年も残すところあとわずかとなりました。皆様にとって、この一年はどのような年だったでしょうか。当事業所では、一年の締めくくりとして、現在利用されている方に今年を振り返っての感想や来年の目標についてお話を伺いました。今回は、日々の訓練に熱心に取り組んでいらっしゃるIさんの声をお届けします。

今年一年を振り返って

早速Iさんに、今年できるようになったことや、良かったと感じたことについて質問してみました。すると、ご自身の変化や成長を実感されている、力強い言葉が返ってきました。

まず挙げてくださったのは、就職活動が本格的に始まったことです。ご自身の将来を見据え、具体的な行動を起こされたことは、Iさんにとって非常に大きな一歩だったことでしょう。就職活動は期待とともに不安も伴うものですが、Iさんは「定期的な通所、個人の作業やスキルなどで自信を持った状態で挑めた」と語ってくださいました。この言葉から、Iさんが日々積み重ねてきた努力が、確かな自信へと繋がっていることが伝わってきます。

安定して事業所に通所することで生活リズムを整え、心身のコンディションを良好に保つこと。これは就職を目指す上で非常に重要な土台となります。その上で、Iさんは通所している時間を有効に活用されていました。「通所している間はオフィスソフトの学習や読書など、何かをやる理由ができたこと」が良かった点だとおっしゃっています。ただ通うのではなく、ご自身で目標を設定し、スキルアップや知識の習得に励む。その主体的な姿勢が、さらなる自信を生み出す好循環に繋がっているのだと感じました。

そして、私たちスタッフにとって何より嬉しい言葉もいただきました。それは、「すぐに質問できる支援者がいる安心感を感じる環境があること」です。新しいことに挑戦する時、一人で抱え込まずに済む環境は、心理的な大きな支えになります。わからないこと、不安なことをすぐに相談できる場所があるからこそ、安心して前へ進むことができる。私たちは、利用者さん一人ひとりが安心して挑戦できる環境づくりをこれからも大切にしていきたいと、改めて強く思いました。

来年に向けての新たな目標

次に、来年の目標について伺いました。Iさんの答えは非常に明確で、今年一年の活動から生まれた、次なるステップでした。

その目標とは、「企業見学に行った際、企業様からあった方がいいと言われた簿記検定を受けること」です。これは、実際の就職活動の現場で得た具体的なフィードバックを、素直に受け止め、すぐさまご自身の目標として設定されたということです。企業見学という実践の場で新たな課題を見つけ、それを行動計画に落とし込む。その前向きで柔軟な姿勢は、就職、そして就職後の社会生活においても必ず活きてくる力だと感じます。漠然とした目標ではなく、明確な目的意識を持って資格取得に臨むIさんの姿は、私たちスタッフにとっても大きな励みになります。来年、Iさんが目標を達成できるよう、私たちも全力でサポートさせていただきます。

今回Iさんにお話を伺い、日々の地道な積み重ねが揺るぎない自信となり、次のステップへと踏み出す原動力になることを改めて感じさせていただきました。Iさん、貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。

本年も1年ありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願い致します。