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言いたいこと、上手に伝えてる?自分も相手も大切にする伝え方のコツ

自分も相手も大切にするコミュニケーションを学ぼう

こんにちは。就労移行支援事業所チャレンジドジャパン宇都宮センターです。

私たちの事業所では、就職に向けたスキルアップはもちろんのこと、就職後に職場で長く安定して働き続けるための様々なプログラムを提供しています。その中でも、多くの方が関心を持って参加されるのが「対人行動講座」です。

仕事は、多くの人と協力し合いながら進めていくものです。そのため、良好な人間関係を築くためのコミュニケーションスキルは、業務スキルと同じくらい重要になります。今回は、この対人行動講座で学ぶ「自分も相手も大切にするコミュニケーション」についてご紹介します。

職場で役立つ「伝わる」コミュニケーションとは

皆さんは、職場でのコミュニケーションに難しさを感じたことはありませんか。

例えば、自分の意見を伝えたいけれど「否定されたらどうしよう」「和を乱してしまうかもしれない」と考えてしまい、結局言えずに我慢してしまった経験。あるいは、良かれと思って伝えたことが、意図せず相手を不快にさせてしまった経験はないでしょうか。

対人行動講座の大きな目的は、相手に不満や不快感を与えることなく、自分の考えや気持ちを適切に伝える方法を学ぶことです。円滑なコミュニケーションは、業務の効率を上げるだけでなく、職場の心理的な安全性を高め、働きやすい環境を作ることにも繋がります。自分の気持ちを押し殺してストレスを溜め込むのでもなく、かといって相手を一方的に非難するのでもなく、お互いが気持ちよく仕事を進めるためのコミュニケーション方法を、この講座では実践的に学んでいきます。

自分も相手も大切にするアサーティブな自己表現

講座の中で中心的なテーマとなるのが「アサーション」という考え方です。

アサーションとは、相手のことも自分のことも同じように尊重しながら、誠実に、率直に、そして対等な立場で自分の意見や要望、気持ちを表現するコミュニケーションスキルを指します。日本語では「さわやかな自己表現」と訳されることもあります。

例えば、何かを依頼する時、断る時、意見が対立した時など、ビジネスシーンでは自分の気持ちを伝えなければならない場面が数多くあります。そんな時、相手への配慮を欠いてしまえば関係が悪化しますし、逆に自分を犠牲にしてばかりでは、いずれ心身が疲弊してしまいます。

アサーティブな自己表現は、このような状況で「Win-Win」の関係を築くための大切なスキルです。自分の主張はしっかり伝えながらも、相手の状況や気持ちにも配慮する。そうすることで、お互いを尊重し、信頼関係に基づいたより良い人間関係を築いていくことができるのです。

あなたはどのタイプ?3つの自己表現パターン

アサーションをより深く理解するために、講座ではまず、コミュニケーションのタイプを3つのパターンに分けて考えます。自分がどの傾向にあるかを知ることは、コミュニケーションの癖を自覚し、改善していくための第一歩となります。

一つ目は「非主張的(ノン・アサーティブ)」なタイプです。自分の意見や感情を表現することが苦手で、相手の意見を優先しがちです。その場の対立は避けられますが、自分の気持ちを我慢するためストレスが溜まりやすく、相手に真意が伝わらないことで後々問題になることもあります。

二つ目は「攻撃的(アグレッシブ)」なタイプです。自分の意見をはっきりと主張しますが、その際に相手の気持ちや立場をあまり考えません。自分の意見は通りやすいかもしれませんが、相手を傷つけたり、威圧したりすることで、長期的には人間関係を損なってしまう可能性があります。

そして三つ目が、私たちが目指すべき「アサーティブ」なタイプです。自分の気持ちに正直でありながら、相手のことも尊重し、配慮した伝え方をします。自分の意見を「私はこう思います」という形で伝え、相手の意見にも真摯に耳を傾けることができます。

もちろん、誰もが常にどれか一つのタイプに当てはまるわけではありません。相手や状況によって、私たちの表現方法は変わります。大切なのは、自分の傾向を客観的に知り、意識的にアサーティブな表現を選択できるようトレーニングしていくことです。当事業所では、座学だけでなくロールプレイングなどを通じて、具体的な場面を想定しながら実践的にスキルを身につけていきます。ご興味のある方は、ぜひ一度見学にいらしてください。