就職前に身につける整理術、大切な書類管理のコツ✍

今年もあとわずか。就労後に向けた大切な準備とは
12月に入り、街はクリスマスや年末の雰囲気で賑わってきましたね🎄今年も残すところあとわずかとなりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?
この時期になると多くの方が意識するのが「年末調整」です。就労経験のある方は聞き覚えがある言葉かもしれませんが、これから就労を目指す方にとってはあまり馴染みがないかもしれません。
年末調整とは、毎月の給与から天引きされている所得税の過不足を年末に精算する手続きのことです。会社に就職すると経理担当者などから書類の提出を求められます。これは、安定して働き続ける上で誰もが経験する大切な手続きの一つです。就労を開始すると、この年末調整のほかにも定期健康診断の案内や、社会保険に関する手続きなど会社との間で重要な書類のやり取りがいくつも発生します。最初は戸惑うことも多いかもしれませんが、これらは社会人として自立した生活を送る上で欠かせないものです。
大切な書類、自分で管理できていますか?
年末調整をスムーズに進めるためには実は日頃からの準備がとても大切になります。例えば生命保険や地震保険に加入している場合、秋頃になると保険会社から「控除証明書」というはがきや封書が自宅に届きます。この書類を年末調整の際に会社へ提出することで、納める税金が少し安くなる(控除される)場合があります。
しかし、これらの郵便物が届いていることに気づかなかったり、どこに保管したか分からなくなってしまったりするとせっかくの制度を活用することができません。「そういえば、そんな手紙が来ていたような…」と、後から慌てて探すことになっては大変です。日頃から自分宛ての郵便物に関心を持ち、どんな保険に加入しているのか、大切な書類がいつ頃届くのかを把握しておく習慣が就労後の安定した生活を支える力になります。
この「自分で書類を管理する」というスキルは年末調整だけに限りません。就労移行支援を利用されている皆様にとって、より身近な例としては福祉サービスの受給者証や障がい者手帳の更新手続きが挙げられます。これらの更新のお知らせもご自宅に郵便で届きます。もし、その案内に気づかずに手続きが遅れてしまうと、必要な支援が受けられなくなってしまう可能性もあります。家族に任せきりにするのではなく、まずは自分で郵便物を開封し、内容を確認する。そして、分からないことがあればスタッフに相談する。この小さな一歩が、社会に出てから様々な手続きを自分で行うための非常に重要な練習となるのです。
「自立」に向けたスキルを一緒に学びましょう
チャレンジドジャパン前橋センターでは、就労に向けたパソコンスキルやコミュニケーションの訓練だけでなく、日常生活での自立を目指すための「自立機能」という講座を開講しています。この講座では、今回お話ししたような郵便物の管理方法や、大切な書類のファイリング、スケジュールの立て方、役所での手続きのシミュレーションなど、自立した生活を送る上で必要となる具体的なスキルを学ぶことができます。
就職して働き続けるためには仕事そのもののスキルはもちろんですが、その土台となる生活面の安定が不可欠です。
お金の管理、健康管理、そして行政手続きなどの自己管理能力は、自信を持って社会生活を送るための大きな武器となります。「書類の整理が苦手」「手続きと聞くと不安になる」と感じている方も、一つひとつ練習を重ねることで着実に力をつけていくことができます。
私たちは、皆さんが安心して新しい一歩を踏み出せるよう全力で書類面に関してもサポートいたします!事業所の雰囲気や講座の内容に興味を持たれた方は、ぜひ一度見学・体験にお越しください。スタッフ一同、心よりお待ちしております🙇♀️