部屋が片付くと、仕事もはかどる?部屋の整理整頓は心と仕事の基本になる
Recently updated on 12月 5th, 2025 at 10:33 am

もうすぐ年末!大掃除の準備は進んでいますか?
今年も残すところあとわずかとなり、街は少しずつ慌ただしい雰囲気に包まれてきました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。年末の恒例行事といえば、やはり「大掃除」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。新しい年を気持ちよく迎えるために、一年間の汚れを落として家の中を綺麗にしたいものですよね。
しかし、いざ大掃除を始めようと思っても、「どこから手をつけていいかわからない」「面倒でなかなかやる気が起きない」と感じることもあるかもしれません。普段あまり掃除をしない方にとっては、特にハードルが高く感じられることでしょう。
事業所の講座で学ぶ「掃除のコツ」
実は、先日事業所で開催している「自立機能講座」の中で、まさに「掃除の仕方」をテーマにしたプログラムを行いました。この講座は、日常生活や社会生活を送る上で必要となる様々なスキルを学ぶことを目的としています。今回のテーマである掃除も、生活を整えるための大切なスキルの一つです。
講座では、ただ漠然と掃除をするのではなく、効率的に進めるための手順や、汚れの種類に応じた掃除方法など、知っていると格段に掃除が楽になる「コツ」をたくさん紹介しました。例えば、掃除の基本は「上から下へ、奥から手前へ」進めること。こうすることで、ホコリやゴミを効率的に一か所に集めることができます。また、油汚れにはアルカリ性の洗剤、水垢には酸性の洗剤が効果的であることなど、科学的な根拠に基づいた知識も学びました。
参加された利用者さんからは、「今まで自己流でやっていたけれど、手順を知るだけでこんなに違うのかと驚いた」「これなら自分でも取り組めそう」といった声が聞かれ、掃除への苦手意識が少し和らいだようでした。これまで知らなかった掃除のコツを身に付けることで、億劫だった作業が、達成感のある活動に変わるきっかけになったようです。
部屋が片付くと、心も整う
部屋が綺麗に片付くと、どんないいことがあるでしょうか。まず、単純に気持ちよく過ごせるようになります。整理整頓された空間は、心を落ち着かせ、リラックス効果をもたらします。ごちゃごちゃした部屋にいると、無意識のうちにそれがストレスになっていることもあるのです。
また、物理的なメリットもたくさんあります。物がどこにあるか把握できるようになるため、探し物をする時間がなくなります。特に朝の忙しい時間帯、着ていく服や持ち物が見つからずに焦る、といった経験はありませんか?部屋が片付いていると、外出の準備がとてもスムーズになり、心に余裕を持って一日をスタートさせることができます。
このように、自分の身の回りを整えることは、日々の生活の質を向上させる上で非常に重要な意味を持つのです。
整理整頓は、仕事の基本
そして、この「整理整頓」というスキルは、就労後にも必ず求められるものになります。職場では、自分のデスク周りや仕事で使う道具、パソコンの中のデータファイルなど、整理整頓を意識しなければならない場面がたくさんあります。
身の回りが整理されていれば、必要な書類や道具をすぐに取り出すことができ、仕事の効率が格段に上がります。探し物をする時間は、業務の停滞に直結します。また、書類やデータがきちんと管理されていれば、情報伝達のミスを防いだり、他の人が見ても分かりやすい状態を保ったりすることにも繋がります。これは、チームで仕事を進める上で不可欠な配慮です。
つまり、自分の部屋を片付けるという日常的な行動は、実は「段取りを考える力」「物事を管理する力」「効率を意識する力」といった、仕事をする上で必要不可欠な能力を養うための、素晴らしいトレーニングになるのです。自立機能講座で学んだ掃除のコツを実践することは、単に部屋を綺麗にするだけでなく、将来の就労に向けた大切な一歩と言えるでしょう。
新しい年を、スッキリした気持ちで迎えましょう
年末の大掃除は、少し大変に感じるかもしれませんが、一度にすべてを終わらせようと気負う必要はありません。「今日は机の上だけ」「今週末はクローゼットの中を」というように、小さな目標を立てて少しずつ進めていくのが成功の秘訣です。
ぜひ、講座で学んだことを活かしたり、自分なりに工夫したりしながら、ご自身のペースで取り組んでみてください。綺麗になった部屋で過ごす時間は、きっと格別なものになるはずです。
部屋も心もスッキリと整えて、晴れやかな気持ちで素晴らしい新年をお迎えください。