あなたのSNS、危険が潜んでるかも？講座で学ぶSNSの安全な使い方

私たちの生活に欠かせないSNSとの付き合い方

スマートフォンを開けば、いつでもどこでも友人や家族の近況を知ることができ、自分の興味がある分野の最新情報が手に入る。現代において、SNSは私たちの生活に深く根付き、コミュニケーションや情報収集に欠かせない便利なツールとなりました。楽しい出来事を共有したり、同じ趣味を持つ仲間と繋がったりと、SNSがもたらすポジティブな側面は計り知れません。

しかし、その一方で、使い方を少し間違えるだけで、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう危険性も常に隣り合わせにあります。とても便利で楽しいものだからこそ、私たちはその光と影の両方を正しく理解し、上手に付き合っていく必要があります。

何気ない投稿に潜むリスク

SNSで情報を発信する際、私たちはどれだけのリスクを想定できているでしょうか。例えば、「近所のカフェでランチ」といった何気ない投稿も、写真に写り込んだ特徴的な建物や、投稿した時間帯、過去の投稿内容などを組み合わせることで、自宅や行動範囲が特定されてしまう可能性があります。自分の個人情報だけでなく、一緒に写っている友人のプライバシーを意図せず晒してしまう危険性も考えなければなりません。

また、インターネット上でのコミュニケーションは、対面での会話と違って表情や声のトーンが伝わりません。そのため、軽い気持ちで書いた言葉が、受け手によっては深く傷つけるものになったり、誤解を招いて大きな批判の対象となったりする「炎上」に繋がることもあります。

さらに、知らない人と簡単につながれるSNSの特性は、悪意を持った人物が近づくきっかけにもなり得ます。魅力的なプロフィールを装って金銭をだまし取ろうとする詐欺や、高額な商品を売りつけようとする悪質な勧誘など、その手口は巧妙化しています。安易に個人情報を教えたり、直接会う約束をしたりすることは、犯罪被害にあうリスクを格段に高めてしまいます。

講座で学ぶ、自分を守るための知識

当事業所の自立機能講座では、このようなSNSに関するトラブルを未然に防ぎ、安心して活用していくための知識を学ぶプログラムを提供しています。この講座は、ただ一方的に「～してはいけない」というルールを教えるものではありません。

「どんな投稿が個人情報の特定に繋がりやすいか」「怪しいダイレクトメッセージが届いたらどう対応すべきか」「もしネット上で誰かを不快にさせてしまったらどうすれば良いか」といった具体的なケースをもとに、他の利用者さんと一緒にディスカッションしながら、自分たちで考え、学んでいくスタイルを大切にしています。様々な意見を聞くことで、自分一人では気づかなかった視点やリスクを発見し、実践的な対処法を身につけることができます。

就労と、豊かな日常生活のために

就労移行支援事業所というと、多くの方がパソコンスキルやビジネスマナーといった、仕事に直結する訓練をイメージされるかもしれません。もちろん、それらのスキル習得は就労を目指す上で非常に重要です。しかし、私たちが目指しているのは、単に就職することだけではありません。その人らしく、安定して働き続けるための土台を築くことです。

そのためには、心身の健康管理や金銭管理、そして今回テーマにしたSNSとの付き合い方のような、日常生活に関わるスキルも同じように大切だと考えています。生活の基盤が安定してこそ、仕事にも安心して集中できるのです。当事業所では、就労に向けた訓練だけでなく、日々の生活をより豊かに、そして安全に送るための様々な講座をご用意しています。

もし、あなたがSNSとの付き合い方に少しでも不安を感じていたり、就労に向けて生活面から整えていきたいと考えていたりするのであれば、ぜひ一度、大崎センターへ見学にお越しください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。