白熱!マシュマロチャレンジでチームワークを学ぶ

こんにちは。チャレンジドジャパン盛岡センターです。
今回は当事業所で行われた社会生活スキルプログラムの一環として実施した「マシュマロチャレンジ」の様子についてご紹介します。ゲームを通して楽しみながら大切なスキルを学ぶ、和気あいあいとした時間となりました。
安定して働くために必要な社会生活スキル
皆さんは「社会生活スキル」という言葉を聞いたことがありますか?これは、仕事の能力そのものだけでなく、社会の一員として生活していく上で必要となる様々な力を指します。安定して、そしてより長く働き続けていくためには、業務スキルを身につけることと同じくらい、心と体の健康を維持することが大切です。
例えば、休日に心からリフレッシュする方法を知っていること、ストレスを感じた時に上手に発散できること、溜まった疲れを効果的に回復させる術を身につけていること。これらはすべて、充実した社会生活を送るための重要なスキルです。仕事とプライベートのバランスを上手に取りながら、自分自身のコンディションを整える力は、継続的な就労の大きな支えとなります。
当事業所では、このような社会生活スキルを実践的に学んでいただくためのプログラムを多数用意しており、今回ご紹介するマシュマロチャレンジもその一つとなっています。
チームで挑戦!マシュマロチャレンジ
今回挑戦したのは「マシュマロチャレンジ」という、世界中の企業研修などでも行われている有名なゲームです。ルールはとてもシンプルで、乾燥パスタ、テープ、紐、そしてマシュマロ1個を使い、制限時間内にどれだけ高い自立式のタワーを建てられるかを競います。今回は3名から4名のグループに分かれて、チームで協力してタワー作りに挑戦していただきました。
このゲームの面白いところは、ただ高く積み上げれば良いというわけではない点です。限られた材料と時間の中で、チームのメンバーとどのようにコミュニケーションを取り、アイデアを出し合い、役割分担をしていくかが成功の鍵を握ります。まさに、職場でのチームワークや問題解決のプロセスを疑似体験できるプログラムなのです。
工夫とアイデアが光る!白熱のタワー作り
チャレンジが始まると、事業所の雰囲気は一変。各グループから活発な声が聞こえ始め、真剣な中にも楽しそうな熱気が満ち溢れました。
あるグループでは、まず土台の安定性を重視し、パスタの束をマシュマロにしっかりと刺して頑丈な基礎を作ろうと試みていました。また、別のグループからは「一番安定するのは三角形の形ではないか」という鋭い意見が飛び出し、三角形を組み合わせた構造で高さを目指す戦略を立てていました。さらに、パスタが長いままだと折れやすいことに気づき、「安定させるためにはパスタを短くして少しずつ作成した方が良いのではないか」と、慎重に作業を進めるグループもありました。
皆さんそれぞれが沢山の意見を出し合いながら、協力して高いタワーを作ろうと取り組まれている姿は、見ているこちらもワクワクする光景でした。しかし、実際に作ってみると想像していたよりもずっとタワーは繊細で、バランスを崩して途中で倒れてしまう場面も。それでも誰かを責めることなく、「じゃあ、今度はこうしてみよう」「こっちを補強したらどうかな?」とすぐに気持ちを切り替え、途中で計画を柔軟に方向転換する様子も見られました。
新たな一面の発見とコミュニケーションの輪
そして迎えた結果発表。各チームの個性あふれるタワーが並ぶ中、見事一番高いタワーを作ったグループの記録は、なんと【55㎝】でした。その見事なタワーに、他のグループの皆さんからも「すごい!」「どうやって作ったの?」と自然と拍手と称賛の声が上がりました。
今回のプログラムで何よりも印象的だったのは、参加された皆さんの笑顔です。普段の個別訓練とはまた違ったリラックスした雰囲気の中で、誰もが楽しみながら課題に取り組まれていました。ゲームという共通の目標に向かう中で、自然と活発なコミュニケーションが生まれ、普段はあまり話す機会のないメンバーとも打ち解けている様子でした。お互いのアイデアを尊重し、試行錯誤を繰り返す過程で、自分や仲間の新たな一面を発見できたのではないでしょうか。
このような協調性や円滑なコミュニケーション能力は、職場において円満な人間関係を築き、チームで成果を出すために不可欠なスキルです。楽しみながら実践的に学べたことは、皆さんにとって大きな自信と経験になったことと思います。
当事業所では、これからも皆さんが自分らしく、安心して働き続けるためのサポートができるよう、様々なプログラムを企画してまいります。