企業のホンネが聞ける就職面接会

静岡市障がい者就職面接会に参加しました!
こんにちは。静岡センターです。
先日、静岡市で開催された「障がい者就職面接会」に、利用者の皆さんと一緒に参加してまいりました。会場は多くの企業と参加者が来場しており、就職活動としての空気感を実感する機会となりました。今回は、その就職面接会の様子や、こうしたイベントに参加する意義についてお伝えしたいと思います。これから就職活動を始める方や、現在活動中の方の参考になれば幸いです。
企業の採用担当者と直接話せる貴重な機会
障がい者就職面接会とは、障害者雇用を行っている企業が実際の求人を持って参加し、来場者は求人についての質問をしたり、その場で求人に応募することもできる場です。会場には各企業のブースが設けられており、参加者は興味のある企業のブースを自由に訪問し、話を聞くことができます。最大の特長は、実際に採用選考を担当している方と直接、顔を合わせてコミュニケーションが取れる点です。普段、求人票を見ているだけでは分からない会社の雰囲気や、具体的な仕事内容、職場の環境などについて、深く知ることができます。気になることや不安に思うことがあればその場で質問や相談ができますし、自分のスキルや経験をアピールすることも可能です。そして、もしその企業に魅力を感じれば、その場で応募手続きに進むこともできます。まさに、就職活動における情報収集と自己アピールの両方が一度にできる機会となっています。
本番さながらの雰囲気で気持ちも引き締まる
参加される方のほとんどは、本番の採用面接に臨むのと同じようにスーツを着用しています。そのため、会場全体が程よい緊張感に包まれており、普段事業所内で和やかに訓練している時とは違った空気が流れています。今回参加された利用者さんも、最初は少し緊張した面持ちでしたが、真剣な表情で求人票に目を通し、どの企業のブースを回るか悩まれている方もいました。この「本番の空気」を肌で感じることは、就職活動への意識を一段と高める上で重要です。
企業が求めること、配慮してもらえることを知る
採用担当者と直接話すことのメリットは、より具体的で現実的な情報を得られることです。例えば、求人票には「コミュニケーション能力のある方」と書かれていても、それがどのような場面で、どの程度のレベルを指すのかは企業によって様々です。面接会では、「チームで協力して仕事を進める場面が多い」「お客様と直接やり取りする機会がある」といった具体的な話を聞くことで、企業が本当に求めている人物像をより鮮明にイメージすることができます。同時に、障害のある当事者にとって最も重要な「合理的配慮」についても、詳しく確認することができます。「通院のための休暇は取得しやすいか」「業務量の調整は相談できるか」「指示の出し方で工夫してもらえることはあるか」など、自分が安心して働き続けるために必要な配慮を具体的に伝え、企業側がどこまで対応可能なのかを直接聞けることは、入社後のミスマッチを防ぐ上で欠かせないプロセスです。
就職活動へのステップとして上手く活用しよう
今回の就職面接会への参加は、利用者さんにとって刺激となったようです。まだ応募まではしないけれど、どんな配慮をしてもらえるのかを知ることができた方、自分の目指す方向性とは少し違うことに気づき、新たな目標設定のきっかけを得た方など、それぞれに様々な収穫がありました。複数の企業の話を聞くことで視野が広がり、自分の強みや、これから補っていくべき課題が明確になります。障がい者就職面接会は、ゴールではなく、あくまで就職活動という長い道のりの一つのステップです。この貴重な機会を上手く活用し、自分に合った職場を見つけるための大きな一歩としていきましょう。私たちスタッフも、事前の企業研究や面接練習、当日の同行、そして参加後の振り返りまで、皆さんの就職活動をサポートしていきます。
就職に向けて一歩を踏み出したいけれど、何から始めたら良いか分からない、一人での活動に不安を感じるという方もいらっしゃるかと思います。静岡センターでは、一人ひとりのペースに合わせた個別支援計画のもと、就職に向けたサポートを行っています。
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