不安を自身に変えられた!~初めての企業実習~

静岡センターでは、利用者の皆様が希望する就職を実現するために、様々なプログラムやサポートを提供しています。その中でも、実際の企業で仕事を体験する「企業実習」は、ご自身の適性を知り、働くことへの自信を深めるための非常に重要な機会となっています。
今回は、静岡センターを利用されているSさん(10代/女性/軽度知的障害)が、初めての企業実習に参加されましたので、実習を終えたSさんにインタビューを行いました。企業実習の雰囲気や、そこから得られる学びについてお伝えしていきます。
初めての企業実習は金融機関での事務業務
今回Sさんが挑戦されたのは、金融機関での事務業務です。普段なかなか関わることのない業界での実習に、Sさんは期待と緊張を持って参加されました。
Q. 今回の実習の内容について教えてください。
金融機関の事務業務の実習に3日間参加しました。実習では、封筒印刷やゴム印を押す作業、ラミネート作業、お薬手帳を整える作業、印刷や電子化など、さまざまな業務を体験させていただきました。
Q. 実際に業務を体験してみて、どうでしたか?
実習が初めてだったので、最初は「ちゃんとできるかな?」と不安でした。しかし、担当の方や社員さんがとても優しくて、わからないことがあったときも丁寧に教えてくれたので、安心して取り組めました。
例えば、移動する場面では社員さんが丁寧に教えてくれたり、1日目の帰り道には担当の方が途中まで一緒に来てくださったりして、とても心強かったです。
Q. 実習を通して印象に残っていることはありますか?
実習中に10分休憩やお昼休憩があったのですが、そのときに社員の方が「困ったことがあったら何でも聞いてね」と声をかけてくださって、そうした一言がとても嬉しくて、「ここはすごくいい環境だな」と感じました。
Q .最後に感想をお願いします。
最初は不安に思うことが多かったですが、わからないことがあっても、聞きやすい雰囲気の中で実習をすることが出来て、優しい方たちが支えてくれました。思い切ってチャレンジしてみて、自分の成長にもつながって良かったと思いました。
不安を乗り越え、大きな自信と成長を実感
仕事のスキルを身につけることだけが、企業実習の目的ではありません。職場の人たちとどのようにコミュニケーションを取るのか、休憩時間をどう過ごすのかといった、実際の働き方や職場の環境を体験することも大切な学びの一つです。
Sさんは初めての実習で緊張もあったようですが、しっかりと業務に取り組み、少しずつ自信をつけて無事実習を終えることが出来ました。今回の経験を通して、Sさんは事務スキルだけでなく、「困ったときは周りに助けを求めてもいいんだ」ということ、そして「自分にもできることがあるんだ」という大きな自信を得ることができました。この「チャレンジして良かった」という気持ちと成功体験は、間違いなく今後の就職活動における大きな力となるはずです。これからも私たちは、Sさんの就職活動を全力でサポートしていきます。
チャレンジドジャパンでは企業実習や企業見学など、就職活動のサポートを行っております。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。