計量訓練で自分の得意を知り就職へ計るだけじゃない!適職が見つかる軽量訓練

就職への確かな一歩を「軽量訓練」から始めてみませんか?
こんにちは、就労移行支援事業所チャレンジドジャパンです。私たちは、皆さんが自分らしく働き、社会で活躍していくためのサポートを行っています。就職を目指すうえで、ビジネスマナーやパソコンスキルはもちろん大切ですが、それと同じくらい重要なのが、どんな仕事にも共通して求められる「基本的な作業力」です。チャレンジドジャパンでは、この基本的な作業力を着実に身につけるため、さまざまな軽作業訓練を実施しています。今回はその中から、シンプルながら奥が深い「軽量訓練」についてご紹介します。一見すると単純な作業に見えるかもしれませんが、実はこの訓練には、働くうえで欠かせない集中力、正確性、そして効率化といったスキルを総合的に鍛える秘密が隠されています。
BB弾とクリップ、二つの軽量訓練でわかること
軽量訓練とは、その名の通り、実際に物の重さを計りながら作業を行う訓練です。チャレンジドジャパンでは、主に二種類の物を使って軽量訓練を行っています。一つは「BB弾」、もう一つは「クリップ」です。同じ「計る」という作業ですが、扱う物が違うだけで、求められるスキルや意識するポイントは大きく異なります。
まず、BB弾の軽量作業についてです。ご存じの通り、BB弾は非常に小さく、一つひとつの重さもごくわずかです。そのため、指定された重さに正確に合わせるには、高い集中力と丁寧な作業が求められます。わずかな数の違いが計量結果に大きく影響するため、息を詰めるような緊張感の中で、一つひとつ慎重に数を調整していく必要があります。この訓練は、指先の細やかな感覚を研ぎ澄まし、精密さが求められる作業への耐性や正確性を高める絶好の機会となります。ミスの許されないデータ入力や、緻密な検品作業などに通じる集中力を養うことができるでしょう。
次に、クリップの軽量作業です。クリップはBB弾と比べて一つひとつの形や重さに若干のばらつきがあります。そのため、完璧な正確さだけを追求するのではなく、ある程度のリズム感とスピードを持って作業を進めることが重要になります。一つひとつを丁寧に計るというよりは、大まかな感覚で掴み取り、微調整を繰り返しながら目標の重さに近づけていきます。この訓練を通して、手先の器用さや効率的な手の動かし方、テンポよく作業をこなす力を身につけることができます。流れ作業や、一定のペースで商品を梱包するような仕事で求められるスキルを鍛えるのに適していると言えます。
自分の「得意」と出会う、自己分析のチャンス
このように、同じ「軽量」という訓練でも、BB弾の作業とクリップの作業では、求められる能力が異なります。そして、訓練に取り組む皆さんの中にも、BB弾の作業は得意だけれどクリップの作業は少し苦手だと感じる方や、その逆の方もいらっしゃいます。この「得意・不得意」の違いこそが、自分自身を深く知るための貴重な手がかりとなるのです。
もし、あなたがBB弾の軽量作業に心地よさや達成感を感じるのであれば、それはあなたが「静かな環境で黙々と行う細かい作業」に向いているというサインかもしれません。反対に、クリップの軽量作業でリズムに乗って次々とこなしていくことに楽しさを見出せるなら、「テンポ良く体を動かしながら進める作業」が得意分野である可能性が考えられます。
こうした訓練の中での小さな気づきは、今後の就職活動において非常に大きな意味を持ちます。自分がどのような作業特性を持っているのかを理解することは、自分に合った職種や職場環境を選ぶうえでの重要なヒントになります。やみくもに求人を探すのではなく、「自分のこの得意を活かせる仕事はなんだろう?」という視点で仕事探しができるようになるのです。軽量訓練は、仕事のスキルを身につけるだけでなく、自分自身の取扱説明書を作成していく、まさに自己分析の第一歩と言えるでしょう。
チャレンジドジャパンでは、今回ご紹介した軽量訓練のほかにも、皆さんの個性や目標に合わせた多種多様な職業訓練プログラムをご用意しています。「自分にはどんな仕事が向いているのだろう」「自分の得意なことや、これから伸ばしていきたい力を見つけたい」とお考えの方は、ぜひ一度、事業所の見学・体験にお越しください。実際に訓練を体験してみることで、きっとあなたの“得意”や“伸ばしたい力”を見つけるきっかけになるはずです。スタッフ一同、心よりお待ちしております。