働き方講座で給与明細の見方を学ぶ新講座!給与明細の見方、教えます
Recently updated on 9月 26th, 2025 at 12:07 pm

働き方講座をスタートしました!
さて、チャレンジドジャパン八王子センターではこの度、利用者の皆様が就職後も安心して働き続けるために必要な知識を学ぶ「働き方講座」を新たにスタートいたしました。働く上での疑問や不安を解消し、自信を持って社会へ羽ばたいていくためのサポートの一環として、これから定期的に開催していく予定です。今回は、その記念すべき第1回講座の様子についてご報告します。
第1回のテーマは「給与明細の見方とポイント」
働き始めると、毎月会社から受け取ることになる「給与明細」。これは、ご自身の労働の対価が記された非常に大切な書類です。しかし、いざ手に取ってみると、たくさんの項目や数字が並んでいて、どこをどう見れば良いのか分からないと感じる方も少なくないのではないでしょうか。
そこで、第1回のテーマは「給与明細の見方とポイント」と題し、働く上で最も身近な書類の一つである給与明細について、その仕組みを基礎から学ぶ機会を設けました。
お金や労働に関する専門家である社会保険労務士の先生を外部講師としてお招きし、専門家の視点から、分かりやすく丁寧に解説していただくことで、参加された利用者の皆様も真剣な表情で耳を傾けていました。
給与明細の3つの構成要素
講座では、給与明細が一般的に「勤怠」「支給」「控除」という3つのパートで構成されていることを学びました。
まず「勤怠」の項目です。ここには、出勤日数や労働時間、残業時間、有給休暇の取得日数などが記載されています。ご自身が働いた実績が正しく反映されているかを確認するための重要な部分です。タイムカードや出退勤の記録と照らし合わせることで、間違いがないかチェックすることができます。
次に「支給」の項目です。これは、会社から支払われる給与の総額、いわゆる「額面給与」が記載されている部分です。基本給のほか、通勤手当や役職手当、時間外手当(残業代)など、各種手当の内訳が示されています。どのような手当が、いくら支払われているのかを把握することができます。
そして最後に「控除」の項目です。支給された給与の総額から、税金や社会保険料などが差し引かれる金額が記載されています。所得税や住民税といった税金、そして健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料などの社会保険料がこれにあたります。なぜこれらのお金が引かれるのか、その目的についても解説がありました。社会保険は、病気やけがをした時、将来年金を受け取る時、あるいは失業した時など、万が一の際に自分自身を守ってくれる大切な制度です。控除の項目を理解することは、社会の仕組みを理解することにも繋がります。
そして、この「支給」の合計額から「控除」の合計額を差し引いた金額が、最終的にご自身の銀行口座に振り込まれる「差引支給額」、いわゆる「手取り額」となります。
給与明細は大切な書類です
講座の最後には、給与明細を捨てずに保管しておくことの重要性についても話がありました。給与明細は、単にその月の給料を確認するだけの紙ではありません。ご自身の収入を証明する公的な書類として、後々必要になる場面が出てくることがあります。
例えば、転職する際に年収を証明したり、住宅ローンを組んだり、公的な給付金の申請をしたりする際に、提出を求められることがあります。そのため、少なくとも2年間は大切に保管しておくことが推奨されています。最近は電子データで交付される企業も増えていますが、その場合もしっかりとデータを保存しておくことが大切です。
今後の「働き方講座」について
今後の「働き方講座」では、将来の生活設計に関わる「年金制度の仕組み」や、職場で自分らしく安心して働くために知っておきたい「ハラスメントの知識と対処法」といったテーマを取り上げていく予定です。
これからも、利用者の皆様が抱える「働く」にまつわる様々な疑問や不安に寄り添い、解決の糸口を見つけるお手伝いができるような講座を企画してまいります。
今回の講座内容や、今後の予定について気になる方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽に当事業所までお問い合わせください。見学やご相談も随時受け付けております。