えっ、これも!?身近に潜む情報漏洩リスク身近な情報漏洩のリスクとその対策法

身近に潜む情報セキュリティのリスク
こんにちは、チャレンジドジャパン前橋センターです。
インターネットやスマートフォンが生活に欠かせないものとなった現代、私たちは日々多くの便利なサービスを利用しています。しかし、その利便性の裏側には常に「情報漏洩」というリスクが潜んでいることを意識できていますでしょうか。
「自分は有名人でもないし、狙われるような情報も持っていないから大丈夫」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし情報漏洩は特別なサイバー攻撃だけが原因で起こるわけではありません。実は私たちの日常生活の中にこそ、大切な個人情報が流出してしまうきっかけがたくさん潜んでいるのです。
例えば外出先でスマートフォンを紛失してしまったり、カフェや駅などで提供されている無料のWi-Fiに安易に接続したりすることもリスクの一つです。また、宅配業者や有名企業を装った偽のメールやSMS(ショートメッセージ)も巧妙化しており、うっかり記載されたURLをクリックしただけでIDやパスワードなどの情報を抜き取られてしまうケースも後を絶ちません。
このように特別な事件に巻きまれなくても、日々の何気ない行動が意図せず個人情報の流出に繋がってしまう危険性があるのです。今回は自分自身を守るために、今すぐ始められる情報セキュリティ対策について一緒に考えていきましょう。
パスワードの使い回しは危険です
皆さんは様々なウェブサービスやアプリのパスワードをどのように管理していますか?もし、覚えやすいからといって複数のサービスで同じパスワードを使い回しているとしたら今すぐ見直すことをお勧めします。
なぜなら、もし一つのサービスからパスワードが漏洩してしまった場合、その情報を使って他のサービスにも不正にログインされてしまう「パスワードリスト攻撃」という手口の被害に遭う可能性が非常に高いからです。一つの鍵でたくさんの扉が開いてしまう状況を想像すると、その危険性がお分かりいただけるかと思います。
被害を防ぐためにもパスワードはサービスごとに異なる、複雑なものを設定することが基本です。誕生日や名前といった推測されやすい文字列は避け、アルファベットの大文字と小文字、数字、記号を組み合わせた、なるべく長いパスワードを心掛けましょう。たくさんのパスワードを覚えるのが難しい場合は、パスワード管理ツールなどを安全に活用することも有効な手段です。
SNSへの投稿は慎重に
友人との交流や情報収集に便利なSNSですが、その手軽さゆえに使い方を誤ると個人情報の宝庫にもなり得ます。何気なく投稿した一枚の写真から、思わぬ情報が漏れてしまうことがあります。
例えば写真の背景に写り込んだ特徴的な建物や看板、電柱の住所表示などから自宅の場所が特定されたり、写真データに含まれる位置情報(ジオタグ)から自分の行動範囲が知られてしまったりする危険性があります。また投稿内容から自分の趣味嗜好、交友関係、日々の生活リズムなどが他人に筒抜けになってしまうことも考えられます。
SNSに何かを投稿する前には「この投稿で個人が特定されるような情報が含まれていないか」「公開範囲の設定は適切か」を一呼吸おいて確認する習慣をつけましょう。「友達だけに公開」しているから安心というわけではなく、その情報がスクリーンショットなどで拡散されてしまう可能性もゼロではありません。インターネット上に一度公開した情報は、完全に消すことはできないという意識を持つことが大切です。
紙媒体の情報管理も忘れずに
情報セキュリティと聞くとついパソコンやスマートフォンの中だけの話だと思いがちですが、紙媒体の情報管理も同じように重要です。
自宅に届く郵便物や宅配便の伝票、買い物をした際の領収書やレシート、公共料金の明細書などには、氏名、住所、電話番号、時にはクレジットカード情報の一部など、多くの個人情報が記載されています。これらの書類をそのままゴミ箱に捨ててしまうと悪意のある第三者に情報を盗み見られてしまう可能性があります。
不要になった書類を処分する際はシュレッダーにかけるのが最も安全ですが、ご家庭にない場合は個人情報が書かれている部分をハサミで細かく裁断したり、個人情報保護スタンプや黒い油性マーカーで塗りつぶしたりしてから捨てるようにしましょう。この一手間があなた自身やご家族をトラブルから守ることにつながります。
チャレンジドジャパンで「働くための情報管理」を学ぶ
これから就職を目指す方にとって情報セキュリティの知識はもはや必須のビジネススキルと言えます。企業ではお客様の情報や社外秘のデータなど、外部に漏れてはならない重要な情報を日常的に取り扱います。そのため企業は従業員一人ひとりに対し高い情報管理意識を求めています。
情報セキュリティに関する基本的な知識やリテラシーを身につけていることは「安心して仕事を任せられる人材である」というアピールにもなり、就職活動において大きな強みとなります。
私たちチャレンジドジャパンのプログラムではビジネスマナーやPCスキルと並行して、こうした情報セキュリティに関する講座も行っています。ビジネスメールの安全な送受信の方法、機密情報の適切な取り扱い、職場におけるIT機器やSNS利用のルールなど、働く上で欠かせない「情報を守る力」を実践的なトレーニングを通して身につけていくことができます。
日々の生活やこれからの就職に向けて情報管理のスキルを身につけたい、チャレンジドジャパンではどんな訓練が受けられるのか知りたい、という方はぜひ一度見学・体験にお越しください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。