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チャレンジドジャパン・ニュース

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コーポレート

就職から3年、移行での経験を振り返るインタビューをしました

こんにちは。立川センターです。

今回は、当事業所を卒業され、現在企業で活躍されている方からお話を伺いました。就職後のリアルな声は、これから就職を目指す方々にとって、きっと大きなヒントになるはずです。

卒業生インタビュー

Q1.現職について教えてください。どのような業務をされていますか?

A1.データの照合や入力、清掃、備品発注、備品補充、ラミネートやテプラ作成などの軽作業、総務の手伝い……等です。以前は清掃や接客をしていました。

Q2.現職でうまくいった経験、もしくは困った経験はありましたか?(困った経験に対してはどのように対処しましたか?)

A2. 全体的にスムーズに業務を行えています。人間関係も良好です。ただ、元々清掃が好きではなく、通勤の電車などで体力を消耗するので、家事や入浴や趣味が疎かになり、ストレスで浪費やリベンジ夜更かしをしてしまうようになったのが困りました。現在は出来合いでもなるべく身体に良いものを食べるようにしたり、寝る前にスマホを見ないように…とは思っていますが、なかなか改善しません。もしかしたら時短や在宅勤務に変更するかもしれません。

Q3.移行支援での訓練を通して、就職後に役に立ったことはありますか?

全ての訓練が役立っています。パソコンや軽作業などの技能的なことだけではなく、ビジネスマナーや休憩時間の雑談などのコミュニケーションに纏わる経験も、転ばぬ先の杖になりました。家事や生活についても学びましたが、こちらはなかなか体力が付いていけず、実践できていません。

Q4.移行支援の利用を考えている方へ、メッセージをお願いします。

私は長年鬱病で閉居がちに過ごしていましたが、そもそも就労移行支援の存在を知らず、もう社会復帰はできないのだと絶望していました。生きる気力も体力も、夢も希望も若さも無く、詰んでしまったと。けれど鬱病が寛解し、メンタルクリニックで就労移行支援を勧められました。引っ越しを機に、生活保護を受けながら訓練を始め、順調に就職することができました。

いま苦しんでいる人がいて、働かなくてはならない状況なら、就労移行支援を利用することをおすすめします。ただ、病気や障害で身体が動かない・気力がないなら、静養を優先していいと思います。それは恥ではありません。無理をして通って、来られなくなってしまった仲間を何人も知っています。まずは環境を整え、理解者を増やし、ゆっくり病状を改善させていくのが、結果的に近道なんだと思います。人と繋がるために、話しに来るだけでも良いかもしれません。

これを読んでいるあなたが幸せになることを祈ります。

インタビューへのご協力、ありがとうございました。

ご自身の経験から語られる言葉一つひとつに、重みと温かさを感じます。特に、「まずは静養を優先していい」「それは恥ではない」というメッセージは、今まさに苦しんでいる方の心を少し軽くしてくれるのではないでしょうか。焦らず、自分のペースで進むことの大切さを、改めて教えられたように思います。

移行支援の2年という限られた時間の中で、すべての課題を解消できるかはわかりません。ですが、もしあなたが、働くことに不安を感じていたり、一歩を踏み出すきっかけを探していたりするなら、まずは誰かと話すことから始めてみませんか。私たちは、いつでもあなたの声に耳を傾ける準備ができています。