fbpx

チャレンジドジャパン・ニュース

News

コーポレート

嫌われない上手な断り方のコツ

A businessperson who tells you that he or she cannot drink alcohol.

暑い日が続く中でも、朝夕には秋の風を感じる季節となりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今回は、先日開催された機能的コミュニケーションセミナー第10回「同僚の誘いを断る」をテーマにしたプログラムの様子についてご紹介します。

日常生活や職場において、相手からの誘いや依頼を断りたいけれど、うまく断れずに困ってしまった経験はありませんか。

職場では、仕事の依頼だけでなく、飲み会やランチへの誘い、プライベートな連絡先の交換など、さまざまなコミュニケーションの場面があります。

本当は、次の日の予定を考えて早く帰りたい、今は少し疲れているから休みたいと思っていても、「断ったら嫌われてしまうだろうか」「今後の関係性に影響するかもしれない」「相手を嫌な気持ちにさせてしまったらどうしよう」といった不安や考えが頭をよぎり、なかなか断ることができないという方は多いのではないでしょうか。

もちろん、誘いに乗ることで同僚との仲が深まったり、仕事に役立つ情報を得られたりと、良い面もたくさんあります。しかし、相手を優先するあまり、いつも自分の気持ちや都合を後回しにしてしまうと、知らないうちに心身の負担が大きくなり、自分自身を大切にできなくなってしまいます。

そこで重要になるのが、「自分も相手も大切にするコミュニケーションスキル」です。私たちの事業所で行っているJST(ジョブスキルトレーニング)では、このようなスキルを身につけることを目的の一つとしています。

JSTの流れ

JSTのプログラムでは、まず座学でテーマについての知識や考え方を深め、その後にロールプレイという実践練習を行います。この二つを組み合わせることで、頭での理解と実際の行動を結びつけ、着実なスキルアップを目指します。

今回の「同僚の誘いを断る」というテーマでは、座学の時間に参加者の皆さんと一緒に「誘いを断ることのメリットとデメリット」「誘いを断らないことのメリットとデメリット」をそれぞれ書き出し、整理しました。これにより、断ることへの漠然とした不安だけでなく、断らないことによる自分への影響にも目を向けることができます。

さらに、職員が「良くない断り方」の例を寸劇形式で実演します。参加者の皆さんには、そのデモンストレーションを見て、どこに問題があったのか、どうすればもっと良くなるのかを分析してもらいました。そして、その分析をもとに、全員で意見を出し合いながら「理想的な断り方」のモデルケースを作り上げていきます。

座学で理解を深めた後は、いよいよロールプレイでの実践です。参加者同士で「誘う役」と「断る役」に分かれ、座学で学んだことを意識しながら会話をしてもらいます。実践後には、他の参加者や職員から「声のトーンが優しくて良かった」「感謝の気持ちが伝わってきた」といった良かった点(フィードバック)や、「もう少し理由を具体的に伝えると良さそう」といった改善点について話し合います。この振り返りの時間が、自分のコミュニケーションの癖に気づき、スキルを定着させる上で非常に重要になります。

このような練習を繰り返し行うことで、少しずつ自信がつき、実際の場面でも無理なく、そして上手に断る方法を身につけていくことができるのです。

自分も相手も大切にした断り方をマスターしよう

では、具体的にどのように断れば、自分も相手も大切にすることができるのでしょうか。セミナーでは、いくつかのポイントを学びました。

まず大切なのは、断ることに対するお詫びの気持ちと、誘ってくれたことへの感謝を伝えることです。「申し訳ありません」という言葉と共に、「お誘いいただきありがとうございます」と一言添えるだけで、相手に与える印象は大きく変わります。

次に、断る理由を正直に、かつ簡潔に伝えることです。正直に伝えることで誠実さが伝わりますが、詳細すぎる説明はかえって言い訳のように聞こえてしまうこともあります。「今日は少し疲れているので」「明日の朝が早いので」といったシンプルな理由で十分です。

そして最後に、もし可能であれば代わりの案を提案することです。これは「あなたの誘い自体が嫌なわけではない」というメッセージになります。「今週は難しいのですが、来週の〇曜日であれば大丈夫です」「また体調が良い時にぜひご一緒させてください」のように伝えることで、今後の良好な関係を保ちやすくなります。

断ることに強い苦手意識を持つ方も多いと思いますが、これらのポイントを意識するだけで、相手への配慮を示しつつ、自分の気持ちや状況も尊重したコミュニケーションが可能になります。

上手な断り方を身につけ、相手はもちろん、自分自身も大切にできるコミュニケーションスキルを一緒に学んでいきませんか。ご興味のある方は、ぜひ一度ご見学にいらしてください。お問い合わせをお待ちしております。