先輩に質問できない…を解決!職場の質問、苦手克服のコツ

職場の「困った!」を解決するコミュニケーション術
こんにちは。就労移行支援事業所のチャレンジドジャパン大崎センターです。
仕事を始めると、業務内容の確認や進捗の報告、相談など、様々な場面でコミュニケーションが必要になります。特に、分からないことや判断に迷うことがあった時に「質問する」という行為は、ミスを防ぎ、仕事を円滑に進める上で非常に重要です。しかし、この「質問する」というシンプルな行為が、実はとても難しいと感じている方も少なくないのではないでしょうか。
なぜ「質問する」のは難しいのか?
先日、大崎センターではJST(ジョブスキルトレーニング)講座の一環として、「職場で質問をする」というテーマの回を実施しました。講座の冒頭で参加者の皆さんに「質問することに苦手意識はありますか?」と尋ねたところ、多くの方から様々な意見が寄せられました。
特に多かったのが、「上司や先輩に声をかけるタイミングが分からず、緊張してしまう」という声です。相手が忙しそうにしていると、「今、話しかけても良いのだろうか」「自分のために相手の時間を奪ってしまうのは申し訳ない」といった気持ちが働き、なかなか一歩を踏み出せない、というお悩みでした。また、「相手の手を止めてしまうことへの罪悪感がある」という意見も多く聞かれました。
分からないことをそのままにしておくと、後で大きなミスにつながってしまうかもしれない。頭ではそう分かっていても、遠慮や緊張が先に立ち、結局聞けずじまいになってしまった、という経験は、社会人経験のある方なら一度は感じたことがあるかもしれません。これらの悩みは、決して特別なものではなく、多くの人が抱える共通の課題なのです。
「質問上手」になるための実践練習
そこで今回のJST講座では、こうした悩みを解消するために、ロールプレイング形式での実践練習を中心に行いました。頭で理解するだけでなく、実際に声に出し、体を動かして練習することで、いざという時に自然に行動できるようになることを目指します。
練習では、質問する側とされる側に分かれ、具体的な場面を想定して行いました。その際に、特に意識していただいたポイントがいくつかあります。
まず、「質問内容は具体的に、そして要点をまとめて話す」ということです。ただ漠然と「分かりません」と伝えるのではなく、「何が」「どのように」分からないのかを事前に自分の中で整理しておくことが大切です。例えば、「〇〇の資料作成についてですが、△ページの表の入力方法について確認させていただけますでしょうか」というように、具体的に伝えることで、相手も状況を把握しやすく、的確なアドバイスを返しやすくなります。
次に、「相手の状況を気遣う一言を添える」ことです。「お忙しいところ恐れ入ります」「今、少しだけよろしいでしょうか」といったクッション言葉を最初に添えるだけで、質問される側の心証は大きく変わります。この一言があることで、相手への配慮が伝わり、丁寧な印象を与えることができます。
参加者の皆さんは、最初は少し照れくさそうにしながらも、練習を重ねるうちにどんどんスムーズに、そして自信を持って質問ができるようになっていきました。相手役を経験することで、「こんな風に聞いてもらえると答えやすいな」といった、質問される側の視点からの気づきも得られたようです。
実践を通して学ぶ、チャレンジドジャパンのトレーニング
チャレンジドジャパンでは、今回ご紹介したJST講座のように、職場で直面する様々な場面を想定した実践的なトレーニングを数多く行っています。報告・連絡・相談の仕方、電話応対、ビジネスメールの書き方、ストレスとの付き合い方など、テーマは多岐にわたります。これらの講座は、単に知識を学ぶだけでなく、実際にやってみる「実践」の場と、その結果を振り返り、次に活かす「フィードバック」の機会を大切にしています。
働く上での不安やコミュニケーションの課題は、一人で抱え込まずに、スタッフや同じ目標を持つ仲間と一緒に練習し、乗り越えていくことができます。働く上でのコミュニケーションに少しでも不安を感じているのなら、ぜひ一度チャレンジドジャパンのトレーニングを体験してみませんか。
ご見学や体験は随時受け付けております。どうぞお気軽にお問い合わせください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。