情報セキュリティの基礎知識:仕事で役立つ個人情報編

スマートフォン時代の情報セキュリティ:就労に向けて知っておきたい基礎知識
こんにちは、チャレンジドジャパン郡山センターです。
スマートフォンやSNSが私たちの生活に欠かせないものとなった現代において、情報の取り扱いにはより一層の注意が必要となっています。常に大量の情報が行き交う中で、私たちはどのように情報と向き合っていけば良いのでしょうか。今回は、就労を目指す上で特に重要な情報セキュリティについて考えてみましょう。
情報セキュリティとは、重要な情報が外部に漏洩したり、破壊されたり、不正にアクセスされることを防ぎ、適切に管理することを意味します。これは企業にとってだけでなく、働く個人にとっても非常に重要な知識です。
プライベートな場面での情報セキュリティももちろん大切ですが、就労という観点から見ると、その重要性はさらに高まります。企業の情報が外部に漏洩した場合、企業は多大な損害を被る可能性があります。金銭的な損失だけでなく、業務の停止、免許の剥奪、訴訟問題に発展するケースも考えられます。情報漏洩の原因となった社員は、懲戒処分や解雇、損害賠償責任を負う可能性もあるため、個人の責任も重大です。
では、具体的にどのような情報が重要であり、どのように取り扱えば良いのでしょうか。個人情報を例に考えてみましょう。
次の記述について、個人情報に該当するかどうか、「〇」か「×」で考えてみてください。
- S.K.さんの氏名、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、職員番号、顧客ID
- 2. 防犯カメラに映っているT.Y.さんの顔写真や、会議の音声記録
- 3. 既に亡くなっているK.M.さんの住所や病歴
- 4. 数字と記号の組み合わせで構成された、特定の個人と紐づいていないメールアドレス
- 5. メモ書きに記載されたA.N.さんの電話番号
正解は全て〇です。
氏名、生年月日、住所、電話番号、メールアドレスといった個人が特定できる情報は、もちろん個人情報です。職員番号や顧客IDのように、一見個人が特定できないように思える情報も、他の情報と組み合わせることで特定が可能になる場合があるため、個人情報として扱われます。
また、画像、映像、音声も個人情報に含まれます。顔写真や防犯カメラの映像、音声記録などは、個人が特定できる情報が含まれているため、注意が必要です。
さらに、故人の情報も個人情報に該当します。故人のプライバシー保護の観点から、適切な取り扱いが求められます。
一見個人と紐づいていないように見える情報も、状況によっては個人情報となる可能性があります。数字と記号のみで構成されたメールアドレスでも、他の情報と組み合わせることで特定の個人と結びつく可能性があるため、注意が必要です。
最後に、記録媒体に関わらず、個人が特定できる情報は個人情報として扱われます。パソコン上のデータだけでなく、手書きのメモや印刷物なども適切に管理する必要があります。
いかがでしょうか。意外と知らなかった情報もあったのではないでしょうか。情報セキュリティは、現代社会において必須の知識です。適切な情報セキュリティの知識を持つことで、自分自身だけでなく、周りの人々や企業を守ることに繋がります。
チャレンジドジャパンでは、情報セキュリティに関する対策や情報の取り扱い方法など、就労に必要な知識を学ぶ講座を提供しています。見学・体験は随時受け付けておりますので、情報セキュリティについてもっと知りたい、就労に向けてスキルアップを目指したいという方は、お気軽にお問い合わせください。お待ちしております。