安心生活のための社会保障、年金・雇用保険を学ぼう

知っておこう!社会保障制度
先日開催された「健康で快適な日常生活のためのセミナー」では「知っておこう、社会保険」をテーマに講座を行いました。このセミナーは、掃除、洗濯、料理といった生活に必要な基本スキルから、「快適な睡眠」「健康管理」「お金の節約術」など、日々の暮らしに役立つ様々な知識を学ぶためのものです。今回は、就労を目指す利用者の皆さんにとって特に重要となる「社会保険」に焦点を当てました。
社会保障制度とは、一体どのようなものでしょうか?簡単に言うと、「日本国民のすこやかで安心できる生活」を保障するための制度です。病気やケガ、失業、老後など、人生には様々なリスクが潜んでいます。これらのリスクに備え、国民が安心して生活を送れるよう、国が様々な形でサポートするのが社会保障制度の役割です。
この制度は、「社会保険」「社会福祉」「公的扶助」「公衆衛生」の4つの柱から成り立っています。それぞれの柱が異なる役割を担い、互いに連携することで、包括的な支援を実現しています。例えば、「社会保険」は、健康保険や年金保険など、加入者が保険料を支払うことで、病気や老後の際に給付を受けられる仕組みです。「社会福祉」は、介護保険や児童福祉など、主に税金を財源として、必要とする人々にサービスを提供するものです。「公的扶助」は、生活に困窮する人々に対して、最低限度の生活を保障するための支援です。「公衆衛生」は、感染症予防や健康増進など、国民全体の健康を守るための取組みです。
今回の講座では、4つの柱の中でも特に就労に関連の深い「公的年金」と「雇用保険」について学びを深めました。「公的年金」は、老後の生活を支えるための重要な制度です。現役世代が保険料を納め、その資金を高齢者に支給することで、世代間の支え合いを実現しています。将来、安心して生活を送るためには、年金制度の仕組みを理解し、適切な準備をすることが大切です。
「雇用保険」は、失業した場合に生活を保障し、再就職を支援するための制度です。会社員であれば加入が義務付けられており、失業した場合には一定期間、失業給付を受け取ることができます。また、再就職に向けた職業訓練なども提供されており、スムーズに仕事に復帰できるようサポートが受けられます。
講座に参加されたSさんは、「年金や雇用保険について、漠然とは知っていましたが、詳しい仕組みまでは理解していませんでした。今回の講座で、将来のためにどのように備えるべきか、具体的なイメージを持つことができました。」と感想を述べていました。Kさんも、「就職活動に向けて、社会保障制度について学ぶことができて良かったです。安心して仕事を探せるようになりました。」と話していました。
私たちは、生活の中や就職した後でも、病気やケガ、失業など、万が一のリスクが生じる可能性があることを認識しておく必要があります。だからこそ、社会保障制度についてしっかりと理解し、備えておくことが重要です。
当事業所では、就労に必要な知識やスキルを身につけるための様々な講座やセミナーを開催しています。社会保障制度についても、定期的に講座を実施し、利用者の皆さんの理解を深めるお手伝いをしています。
見学・体験も随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。