トライアル雇用を知っていますか??
「トライアル雇用」という言葉を聞いたことがありますか?
トライアルは英語で「試す」、雇用は「企業が雇う・企業に雇われる」という意味になります。二つ合わせて「試しに雇う・試しに雇われる」ということです。
では皆さん、どこでこの言葉が使われているか想像してみてください。求職活動で目にすることが多いと思います。「トライアル雇用」という文言は、企業が求人応募する際に使われます。ハローワークや求人票で見たことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。つまり厚生労働省という国の役所でお勧めしている制度になります。
どのようなときに利用できる?
この「お試し制度」はどういうときに利用されるかというと、皆さんが「ちょっとだけやってみたい」ときに利用することができます。雇う側(企業)が、雇われる側(みなさん=求職者)に、仕事を任せます。求職者(みなさん)は任された仕事をちょっとだけやってみます。お互いにお互いを少しだけ試してみます。それが「トライアル雇用」です。
例えば「トライアル雇用併用」という求人募集があります。「併用」は「両方一緒に使う」という意味です。この場合は「試しても、試さなくても」どっちでもいいよ、という求人になります。自信がある方は、「最初から社員として」となります。最初から社員としてやっていくのに自信がないという方には「お試し制度」が用意されてます。
企業側にも、この「お試し制度」をみなさんに提供するための受け入れ態勢があるかどうか、労働局からの審査がありますが、最近この「トライアル雇用」制度を利用する企業が多くなってきたと思います。なぜかというと、良いことばかりなのです。企業は、みなさんが仕事をすすめる上でどういう配慮が必要なのか、実際の就労を通して理解することができます。あるいは、「実はもう少し作業速度が必要なので、そこを今後改善できるのであれば社員として採用したい」と判断することができます。皆さんは、この職場でこういう配慮をしていただければ長く働くことができる、あるいは、一定の配慮をしていただいたとしても様々な理由から長く働くことはできないと見極めることができます。
トライアル雇用の必要性
「トライアル雇用」期間は、みなさんが正式に雇用された場合と同じ給料が支払われます。そして企業は、みなさんを「トライアル雇用」で受け入れたことで労働局から助成金が支給されます。
一般的に、チャレンジドジャパンのような「就労移行支援事業所」を利用されている方は、就労移行支援訓練の一環として「トライアル雇用」を利用することができます。もし仮に、何らかの理由で「トライアル雇用」を中断した場合でも、就労移行支援事業所への通所をすぐに再開することができます。
就労をお考えの際、企業が「トライアル雇用」を受け入れているかを確認し、受け入れているのであればぜひご利用いただきたいと思います。
チャレンジドジャパン山形センターでは「トライアル雇用」を経て社員になった方々と定期的にお会いをして、ステップアップポイントなどを共有し、企業にお伝えをする就労定着支援も行っております。