60代からの挑戦!就職者インタビュー!

今回は八王子センターから就職した方のインタビューをご紹介いたします。
この度は、ご就職おめでとうございます!
新たな一歩を踏み出したご利用者様のご紹介
今回インタビューにご協力いただいたのは、先日見事に就職を決められた60代の方です。障害種別は視覚障害5級でいらっしゃいます。年齢や障害を乗り越え、ご自身の新たな可能性を信じて就職活動に励んでこられました。そのひたむきな努力が実を結び、素晴らしい就職先とのご縁につながりました。私たちスタッフ一同、心から嬉しく思っています。
就職先とこれからの仕事内容
就職先は、コーヒー豆の選別と焙煎を行う会社です。業務内容としては、コーヒー豆の選別、焙煎、包装、出荷といった、製品がお客様の手に届くまでの重要な工程を担われます。豆一つひとつの品質を見極める選別作業や、風味を決定づける焙煎作業など、専門的な知識と集中力が求められるお仕事です。チャレンジドジャパンでの訓練で培われた集中力や丁寧な作業スキルが、大いに活かされることでしょう。香ばしいコーヒーの香りに包まれながら、新しいキャリアをスタートされる姿が目に浮かぶようです。
就職が決まった、率直な気持ち
就職が決まってどんな気持ちですか?とお尋ねしたところ、「嬉しい反面、これから頑張らないといけないという気持ちです。」というお答えが返ってきました。内定を得た喜びと安堵感はもちろんのこと、それと同時に社会人として、また新たな職場のいち員としての責任感を持ち、気を引き締めている様子が伝わってくる、非常に真摯な言葉だと感じました。この前向きな緊張感は、きっとこれからの仕事への大きな原動力となるはずです。新しい環境への期待と、ご自身の役割を全うしようという強い決意が感じられます。
乗り越えた壁と、そのための工夫
就職活動の道のりは、決して平坦なものではありませんでした。内定までに大変だったことはありますか?という質問には、「応募書類の作成です。封筒作成は何度もやり直しを行いました。」と答えてくださいました。履歴書や職務経歴書の作成は、多くの方が悩むポイントです。特に、視覚に障害がある中で、封筒の宛名をバランス良く、きれいに書くという作業は、想像以上の困難があったことと思います。
それをどうやって乗り越えたのでしょうか。ご本人からは、「書類に関してはスタッフのアドバイスを仰ぎました。封筒作成は、下書きを慎重に行い、定規を使いバランスを取りながら記入しました。」というお話がありました。このエピソードからは、大切な二つのことが学べます。一つは、一人で抱え込まずに周りを頼ることの重要性です。私たちスタッフは、皆さんが壁にぶつかった時にいつでも相談に乗れる存在でありたいと思っています。そしてもう一つは、諦めずに工夫を重ねる粘り強さです。何度もやり直しながら、下書きや定規を使うといった具体的な工夫で課題を克服された経験は、大きな自信になったことでしょう。この姿勢は、就職後の業務においても必ず役立つはずです。
チャレンジドジャパンでの経験が力に
チャレンジドジャパンに通って良かったこととして、「ビジネスマナーの習得や全く出来なかった軽作業が出来るようになったことです。」と語ってくださいました。ビジネスマナーは、職場での円滑なコミュニケーションの土台となる不可欠なスキルです。訓練を通して基礎から学んだことが、自信を持って新しい職場に臨むための支えとなっているようです。また、「全く出来なかった」という軽作業が、日々のトレーニングを積み重ねることで「出来るようになった」という経験は、ご本人にとって非常に大きな成功体験だったのではないでしょうか。この「やればできる」という感覚は、自己肯定感を高め、他の難しい課題にも挑戦してみようという意欲につながります。コーヒー豆の選別という細かな作業にも、ここで培った集中力や持続力が活かされていることと思います。
就職を目指す仲間たちへのメッセージ
最後に、チャレンジドジャパンの利用を検討している方々へメッセージをお願いしたところ、力強い言葉をいただきました。「大変な時もありますが、頑張っていれば実を結ぶと思います。」
実際に様々な困難を乗り越え、就職という目標を達成されたご本人からのこの言葉は、何よりも重く、説得力があります。就職活動中は、先が見えずに不安になったり、落ち込んだりすることもあるかもしれません。しかし、諦めずに一歩一歩努力を続けることで、道は必ず開けていきます。この言葉は、今まさに頑張っている皆さんへの、心からのエールです。
私たちチャレンジドジャパンのスタッフも、皆さんの「頑張り」がいつか素晴らしい「実を結ぶ」その日まで、全力でサポートさせていただきます。一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。