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チャレンジドジャパン・ニュース

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~ご相談 ベスト3~「常に”指示待ち”。もっと自主的に動いてほしい」

チャレンジドジャパンでは就労支援のノウハウを生かし特別支援学校に訪問して「学校コンサルテーション」をおこなっています。

前回は、これまでの学校コンサルテーションで先生方から寄せられたご相談をベスト3形式でご紹介しました。
今回は、第3位のご相談に対してコンサルテーションの中でご提案した内容の一部を紹介してまいります。

~先生からのご相談 ベスト3~
第3位「常に”指示待ち”。もっと自主的に動いてほしい」


ご相談の中で「指示には従順だが、指示がないと動けない生徒がいる。常に”指示待ち”状態。もっと自主的に動いてほしい」というお話を頂くことがあります。特に、卒業後に就労を希望する生徒の場合、”指示待ち”の姿勢は企業からマイナス寄りの評価になることが多く、指導する先生にとっては在学中に何とかしておきたい点です。

このようなご相談をいただいた時、まずはゴールの設定から行います。
具体的には「”自主的に動いている”とは、どんな場面での・どのような行動を指すのか?」という問いかけのもと、先生側の具体的なイメージを明らかにしていきます。

これに対して、実際には以下のような意見が出ました。
①作業学習に取り組んでいる時、わからないことや困ったことがあった時、「わかりません」「教えてください」と自分から助けを求められる
②「おなかが痛い」や「頭が痛い」といった体の不調を自分から言える
③友人からちょっかいを出されたり嫌なことをされた時、『やめて』『いやだ』と相手に拒否の言葉を伝えられる

「自主的に動く」という表現から、実にさまざまな行動が想起されます。
このように指導者/支援者の間でゴールのイメージがバラついたまま指導/介入をすると、生徒にとっては「たくさんの人に、たくさんのことを、何度も注意されている」状態に陥ってしまい、何を求められているのかが分からなくなります。

そうならないためにもまずは、どの場面で・どんな行動をすれば「自主的に動いている」ことになるのかというゴールを揃えることで、指導者/支援者側も指導/介入が一貫します。またゴールが決まっていれば「できている」「できていない」の評価や効果測定もしやすくなります。

「自主的に動く」のように、そのイメージがばらつきがちな目標に関しては、このように場面と行動を絞り込んで指導/介入をしていくことをおすすめしております。

次回は、多いご相談ベスト3の第2位「どんな作業が得意なのか?合っているのか?」についてお話したいと思います。