計量作業で集中力と報連相のスキルを高めよう!

こんにちは。チャレンジドジャパン海老名センターです。
まだまだ気温が高い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
チャレンジドジャパンでは、就職を目指す方々がご自身の特性を理解し、仕事で必要なスキルを身につけるための様々なトレーニング(訓練)を提供しています。今回はその中から、多くの方が取り組まれている「計量作業」についてご紹介します。
集中力と正確性を養う「計量作業」とは?
「計量作業」と聞くと、どのようなものをイメージされるでしょうか。チャレンジドジャパンで行っている計量作業は、とてもシンプルです。BB弾やクリップといった細かな物品を電子はかりを使って計量します。
まず、作業指示書の確認です。そこには「BB弾を30g計量してください」「クリップを15g計量してください」といった指示が書かれています。指示書に従って、電子はかりで重さを確認しながら、指定された物品を正確に計量していきます。
一見すると簡単な作業に思えるかもしれません。しかし、このトレーニングには、実際の仕事の現場で求められる多くの要素が詰まっています。例えば、倉庫でのピッキング作業、工場での部品の仕分け、あるいは事務職における書類のファイリングなど、多くの仕事では「指示通りに、正確に、決められた量を扱う」というスキルが求められます。この計量作業は、そうした業務遂行能力の土台を築くための実践的な訓練なのです。
手先の器用さだけではない、トレーニングのねらい
このトレーニングの目的は、マニュアル通りに行うことだけではありません。「集中力の維持」と「報告・連絡・相談の実践」を重要なねらいとして位置づけています。
BB弾やクリップのような小さな物品を一つひとつ数えながら、あるいは重さを細かく調整しながら作業を続けるには、持続的な集中力が必要です。最初は短い時間から始め、慣れてきたら徐々に作業時間を延ばしていくことで、無理なく集中できる時間を長くしていくことができます。黙々と作業に打ち込むことで、自分の集中力の特性や、どのくらいの時間なら続けられるかといった自己理解にも繋がります。
そして、もう一つ非常に重要なのが「報告・連絡・相談」、いわゆる「報連相」のスキルです。作業を進めていると、「BB弾が足りなくなった」「はかりの使い方がわからない」「指示書の内容が理解しづらい」といった状況が起こり得ます。このような時、一人で抱え込まずに職員に声をかけることができるか。これが、仕事をする上で極めて大切なスキルとなります。実際の職場では、わからないことを放置したり、ミスを隠したりすると、後々大きな問題に発展する場合があります。困った時に適切に助けを求める力は、仕事をスムーズに進め、周囲と協力関係を築くために不可欠です。この計量作業は、そうした声かけを実践的に練習する絶好の機会なのです。
見学・体験で「計量作業」を試してみませんか?
チャレンジドジャパンの訓練スペースでは、多くの利用者さんがこの計量作業に静かに、そして真剣に取り組まれています。最初は戸惑いながらだった方も、回数を重ねるうちにコツを掴み、正確性とスピードが向上していく様子が見られます。訓練後には、「時間を忘れるくらい集中できた」「自分の得意なこと、苦手なことがわかった」「声をかける練習になった」といった気づきを職員と共有し、次のステップへと繋げていきます。
この記事を読んで、「自分にもできるだろうか」「事業所の雰囲気はどんな感じだろう」と少しでも興味を持たれた方は、ぜひ一度、見学や体験にお越しください。今回ご紹介した計量作業をはじめ、あなたの「働きたい」という気持ちをサポートするための様々なプログラムをご用意しています。
実際に体験していただくことで、ご自身の可能性に気づいたり、就職へのイメージを具体的にしたりすることができるはずです。スタッフ一同、皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。