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チャレンジドジャパン・ニュース

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言いにくいことも上手に伝えるコツ自分も相手も大切にする伝え方

Recently updated on 10月 7th, 2025 at 09:43 am

こんにちは。就労移行支援事業所チャレンジドジャパンです。

就職を目指して日々訓練に励む中で、多くの方がパソコンスキルやビジネスマナーといった専門的な技術の習得に力を入れていることと思います。もちろん、それらのスキルは仕事をする上で非常に重要です。しかし、それらと同じくらい、あるいはそれ以上に大切だと言えるのが、人との関わり方を支える「コミュニケーションスキル」です。仕事は一人で完結するものではなく、上司や同僚、時にはお客様など、様々な人と協力し合いながら進めていく必要があります。今回は、チャレンジドジャパンが提供しているプログラムの中でも、円滑な人間関係を築くための対人行動プログラムについてご紹介します。

チャレンジドジャパンの対人行動プログラムについて

チャレンジドジャパンでは、就職という目標を達成し、その後も安定して働き続けるために必要なスキルを多角的に身につけるためのプログラムを数多く用意しています。その中でも、対人関係のスキルアップを目指す対人行動のプログラムは、多くの方が自身の課題と向き合い、成長を実感されている人気のプログラムの一つです。このプログラムが掲げている目標は、「よりよい人間関係を作るために、相手を尊重しつつ自分の意見を伝えることができるようになる」ことです。職場では、報告・連絡・相談はもちろんのこと、意見交換や業務の依頼、時には断らなければならない場面など、多様なコミュニケーションが求められます。自分の意見を言えずに我慢しすぎてしまったり、逆に自分の考えを強く主張しすぎて相手と気まずくなってしまったりすると、それがストレスとなり、働きづらさを感じる原因にもなりかねません。このプログラムでは、ロールプレイングなどの実践的な演習を通して、自分も相手も大切にするコミュニケーションの具体的な方法を学び、自信を持って他者と関われるようになることを目指します。

コミュニケーションにおけるアサーションの重要性

対人行動プログラムの中心的な考え方となっているのが「アサーション」です。アサーションとは、自分の気持ちや考えを、相手の気持ちを尊重しながら、誠実に、率直に、そして対等な立場で表現するコミュニケーションの方法を指します。私たちの自己表現には、大きく三つのタイプがあると言われています。一つは、自分の意見を後回しにして相手に合わせてしまう「非主張的(ノン・アサーティブ)」なスタイル。もう一つは、自分の意見を押し通そうと相手を攻撃的になったり、支配しようとしたりする「攻撃的(アグレッシブ)」なスタイルです。そして、アサーションはこれらとは異なる第三の選択肢であり、自分と相手の両方を尊重する「アサーティブ」なスタイルです。例えば、業務時間内に終わりそうにない量の仕事を頼まれたとします。無理だと感じながらも断れずに引き受けてしまうのが非主張的な対応です。一方で、「いつも私にばかり仕事を押し付けないでください」と感情的に断ってしまうのは攻撃的な対応です。それに対し、「そのお仕事、お引き受けしたいのですが、現在別の作業で手が離せない状況です。もしお待ちいただけるようでしたら、明日の朝一番から取り掛かってもよろしいでしょうか」と、自分の状況を正直に伝えつつ代替案を提示するのがアサーティブな対応です。このようにアサーションを身につけることは、職場での不要な誤解や摩擦を減らし、健全な信頼関係を築く上で非常に重要となります。

日常生活に活きるコミュニケーションスキル

私たちが対人行動プログラムで学ぶコミュニケーションスキルは、就職活動や職場のためだけのものではありません。コミュニケーションは、私たちの日常生活のあらゆる場面で必要不可欠なスキルです。家族や友人との関係、お店での買い物、地域社会での交流など、私たちは常に誰かと関わりながら生きています。自分の本当の気持ちを伝えられずにもどかしい思いをしたり、相手の言葉に傷ついたりした経験は、誰しもあるのではないでしょうか。アサーティブな表現方法を身につけることで、自分の気持ちを穏やかに、そして明確に相手に伝えられるようになります。それは同時に、相手の意見にも真摯に耳を傾ける姿勢へと繋がります。このスキルは、就職活動の面接で自分の長所や熱意を効果的に伝える力となり、就職後には職場での人間関係を円滑にし、長期的な就労を支える土台となります。そして何より、日々の生活における対人関係の悩みを減らし、より自分らしく、心豊かな人生を送るための大きな助けとなるはずです。チャレンジドジャパンでは、皆さんがここで身につけたスキルを、仕事だけでなく人生の様々な場面で活かしてほしいと願っています。