自分のトリセツ作りませんか?心の不調の「引き金」を知り対処する方法

心のスイッチがオフになる瞬間、「引き金」について考えました
こんにちは。チャレンジドジャパン盛岡センターです。
日々の生活の中で、それまで元気に過ごしていたのに、ふとした出来事をきっかけに急に気分が落ち込んだり、なんだか調子が出なくなってしまったり…そんな経験は誰しもあるのではないでしょうか。
私たちは普段、無意識のうちに心と体のバランスを保ちながら生活しています。しかし、ある出来事や状況といった外からの刺激によって、そのバランスが崩れ、「いい感じの自分」をキープできなくなることがあります。
今回の自己理解講座では、このように気分が悪くなったり、調子を乱すきっかけになったりする出来事や状況を「引き金」と呼び、自分自身の「引き金」とは何かを探り、それに応じた対処法を考える「引き金への対応プランを考える」というテーマで取り組みました。
この講座は、自分自身の心の動きを理解し、穏やかな毎日を送るための大切なスキルを身につけることを目的としています。
あなたの「引き金」は何ですか?
講座では、まず「引き金」という言葉の意味を皆で共有することから始めました。
「引き金」とは、文字通り、ピストルの引き金のように、それを引かれると心の反応が起きてしまうスイッチのようなものです。
例えば、多くの人が経験するであろう「睡眠不足」は、体だけでなく心の余裕も奪う代表的な引き金です。また、「家族とけんかした」といった身近な人との人間関係のトラブルや、「上司に怒られた」という職場でのストレスも、大きな引き金となり得ます。一見、楽しいはずの外出でも、「人ごみの中に行った」ことによる疲れや刺激が、気づかぬうちに心の負担になっていることもあります。
大切なのは、これらの引き金は人それぞれ全く違うということです。他の人にとっては些細なことでも、自分にとっては大きなストレスになることもありますし、その逆もまた然りです。講座では、参加された方々がご自身の過去の経験を振り返り、「どんな時に調子を崩しやすかったか」「その前には何があったか」を静かに見つめ直す時間を取りました。自分だけの「引き金リスト」を作成することで、これまで漠然と感じていた不調の原因が、少しずつ明確になっていきます。
「引き金」が引かれた時のための対応プラン
自分自身の「引き金」を特定できたら、次はその引き金が引かれてしまった時にどう対処するか、具体的な「対応プラン」を考えます。これは、いわば「心の応急手当」の準備です。
対処法もまた、人によって様々です。
例えば、不調を感じた時に、あらかじめ医師から処方された薬を飲むというのも、有効な対処法の一つです。また、一人で抱え込まずに、信頼できる家族や友人、あるいは私たち事業所のスタッフに話を聞いてもらう「誰かに相談する」という方法もあります。言葉にして外に出すだけで、気持ちが整理され、楽になることは少なくありません。
もし、何か夢中になれる趣味を持っているのであれば、それに取り組む時間を作ることも素晴らしい対処法です。音楽を聴く、絵を描く、散歩をする、好きな本を読むなど、自分が心地よいと感じる活動に没頭することで、引き金となった出来事から意識をそらし、心をリフレッシュさせることができます。
重要なのは、対処法の選択肢をいくつか持っておくことです。状況や心身の状態によって、最適な対処法は変わってきます。自分だけの「対処法リスト」を作っておくことで、いざという時に慌てず、適切な行動を取れるようになります。
安定した毎日と就労のために
「引き金」を知り、その「対応プラン」を準備しておくことには、大きなメリットがあります。それは、不調の波が大きくなる前に、自分自身で気づき、すぐに対処できるようになるということです。これは、自分を大切にする「セルフケア」の第一歩と言えるでしょう。
自分の心の動きのパターンを理解することで、「そろそろ危ないかもしれない」という予兆を察知し、意識的に休息を取ったり、ストレスの原因から距離を置いたりといった予防的な行動も可能になります。
こうした自己管理能力は、安定した社会生活を送り、そして継続して働き続ける上で、非常に重要な力となります。職場では、予期せぬ業務の変更や人間関係の悩みなど、新たな「引き金」に遭遇することもあるかもしれません。しかし、事前に自分の心の傾向を理解し、対処法の引き出しを準備しておくことで、パニックにならずに冷静に対応できる可能性が高まります。
自分自身の取扱説明書を作るような気持ちで、これからも自己理解を深めていくことが、穏やかな毎日と、その先にある「働く」ことへの大きな自信に繋がっていくはずです。チャレンジドジャパン盛岡センターでは、皆さんが自分らしく安定して働き続けることができるよう、これからもスタッフ一同サポートを続けてまいります。