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脱・うっかり!情報セキュリティは自分ごと情報セキュリティは意識と習慣から

ビジネスマナー講座で学ぶ「情報セキュリティ」の重要性

現代社会では、仕事をする上でパソコンやスマートフォンといったデジタル機器の活用が当たり前になりました。それに伴い、私たちが日々取り扱う「情報」の価値はますます高まり、その管理の重要性も増しています。今回のビジネスマナー講座では、働く上で決して無視することのできない「情報セキュリティ」をテーマに、知識と意識を深めるためのプログラムを実施しました。

クイズで学ぶ「個人情報」の範囲

講座の冒頭では、まず「そもそも何が個人情報にあたるのか」を理解するため、クイズ形式で学びました。氏名、住所、生年月日などが個人情報であることは多くの方がご存知ですが、クイズを進めるうちに、それ以外にも多くの情報が該当することに気づかされます。例えば、個人のメールアドレスや電話番号はもちろんのこと、防犯カメラに映った顔の映像や、特定の個人を識別できる音声データなども個人情報に含まれます。参加された利用者さんたちからは、「これも個人情報になるのか」という驚きの声が上がりました。このクイズを通して、私たちが普段何気なく目にしている情報の中に、実は厳重に管理すべきものが数多く存在することを再認識しました。

情報が漏洩したときの影響を考える

次に、万が一、社内の非公開情報やお客様の個人情報が外部に漏れてしまったら、どのような影響があるのかをグループごとに話し合いました。まず「企業にとっての影響」として、信用の失墜、顧客離れによる業績の悪化、損害賠償請求による金銭的なダメージ、ブランドイメージの低下といった意見が出されました。一度失った信頼を取り戻すのは非常に困難であり、企業の存続そのものを揺るがしかねない重大な問題であることがわかります。一方で、「情報を漏洩させてしまった社員にとっての影響」についても考えました。会社からの懲戒処分はもちろんのこと、場合によっては損害賠償責任を問われる可能性もあります。また、社会的な信用を失い、その後のキャリアにも大きな影響を及ぼすかもしれません。情報漏洩は、会社だけでなく、自分自身の未来にも深刻なダメージを与えるリスクがあることを、グループでの意見共有を通して深く理解しました。

漏洩・紛失事故は身近なところに潜んでいる

講座では、実際の個人情報漏洩や紛失事故の原因についても学びました。サイバー攻撃のような高度な手口だけでなく、実は「メールの誤送信」「USBメモリの紛失」「機密書類の置き忘れ」「公共の場でのパソコンの盗難」といった、日常業務における些細な不注意やミスが原因となるケースが非常に多いことを確認しました。誰にでも起こりうる「うっかり」が、取り返しのつかない事態を引き起こす可能性があるという事実は、参加者全員にとって大きな気づきとなりました。

明日から実践できる具体的なセキュリティ対策

最後に、こうした事故を防ぐために、具体的なシーン別の対策方法を学びました。例えば、メールを送信する際は、宛先(To, Cc, Bcc)が本当に正しいか、送信ボタンを押す前にもう一度確認する癖をつけることが重要です。重要なファイルを添付する際はパスワードを設定し、パスワードは別のメールで送るといった一手間が、リスクを大幅に軽減します。また、オフィスで離席する際には、書類を机の上に出しっぱなしにせず、パソコンを必ずロックする。紙の書類を廃棄する際は、必ずシュレッダーにかける。外出先で業務を行う際は、安易に公共の無料Wi-Fiに接続しない、パソコンの画面を他人から見られないように覗き見防止フィルターを活用するなど、今日からすぐに実践できる具体的な行動を学びました。

情報セキュリティと聞くと、少し難しく専門的なイメージを持つかもしれません。しかし、今回の講座を通して、それは特別なスキルではなく、働く人一人ひとりが持つべき「意識」と「習慣」の問題であることが明確になりました。会社のルールを守ることはもちろん大切ですが、なぜそのルールがあるのかを理解し、「自分ごと」として捉えることが、会社とお客様、そして自分自身を守るための最も確実な方法です。これから社会に出て働く上で、この高いセキュリティ意識は、皆さんの信頼性を高めるための重要なスキルとなるでしょう。