県庁見学レポ!長く働くためのヒント職場見学で知る、働く上で大切なこと

こんにちは。就労移行支援事業所のスタッフです。
日々の訓練も大切ですが、私たちは皆さんの就職活動の選択肢を広げ、よりリアルな情報を届けるために、企業見学や説明会への参加も積極的に行っています。今回はその活動の一環として、栃木県庁で開催されたオープンゼミに参加してきましたので、その様子や学んだことについてお伝えしたいと思います。
長く働き続けるために、職場見学はなぜ大切?
就職活動というと、まず求人票を見て応募先を探す方が多いかもしれません。もちろん、給与や勤務時間、業務内容といった条件を確認することは非常に重要です。しかし、求人票の文字情報だけでは分からないこともたくさんあります。それは、職場の雰囲気や、実際に働いている方々の様子、そして仕事の進め方といった「空気感」です。
自分に合った職場で長く働き続けるためには、この「空気感」が自分と合っているかどうかが、実はとても大切な要素になります。実際にその場所へ足を運び、自分の目で見て、肌で感じることで、「ここでなら頑張れそう」「この環境は自分には少し合わないかもしれない」といった、より具体的なイメージを持つことができます。入社してから「思っていたのと違った」というミスマッチを防ぎ、安心して社会人生活をスタートさせるためにも、職場見学は非常に重要なステップです。
栃木県庁オープンゼミで学んだ「働く上で大切なこと」
今回の栃木県庁オープンゼミでは、庁舎内の見学だけでなく、実際に障がい者雇用で働いている職員の方から直接お話を聞くという、大変貴重な機会をいただきました。机上での学びだけでは得られない、現場のリアルな声は、これから就職を目指す皆さんにとって大きなヒントになると感じました。その中でも特に印象に残った、「働く上で大切にしてほしい」というメッセージを皆さんにも共有します。
まず、基本中の基本として挙げられたのが、勤怠が安定していることでした。毎日決まった時間に出勤し、休まずに勤務を続けることは、社会人としての信頼の土台となります。体調管理をしっかりと行い、安定して出勤できることは、仕事を任せる側にとっても安心材料となり、責任のある仕事を任せてもらえるきっかけにも繋がります。私たちの事業所で生活リズムを整える訓練を行っているのは、まさにこの土台作りをサポートするためです。
次に、障がいへの配慮に関するお話がありました。障がい者雇用では、もちろん企業側から必要な配慮を受けることができます。しかし、大切なのはそれだけではない、というお話でした。配慮を求めるだけでなく、配慮を受ける側も、周囲に対して配慮する気持ちを持つことが大切だということです。例えば、自分の体調や特性をきちんと伝え、助けが必要な時には具体的に伝えることも、相手への配慮の一つです。お互いが気持ちよく働くための思いやりが、良好な人間関係を築きます。さらに、「自分にしかできないことを見つける」という言葉も心に響きました。自分の得意なことや強みを活かして仕事に取り組むことで、職場での自分の価値を高め、貢献している実感を持つことができます。それは大きな自信に繋がります。
そして最後に、基本的なコミュニケーションがとれることの重要性についてもお話がありました。挨拶や感謝の言葉を伝えること、分からないことを素直に質問すること、そして報告・連絡・相談を怠らないこと。こうした当たり前とも思えるコミュニケーションが、業務を円滑に進め、ミスを防ぎ、チームの一員として働く上で不可欠です。特別なスキルではなく、日々の心掛けが大切だということを改めて実感しました。
職場見学へ、スタッフと一緒に一歩踏み出してみませんか?
今回のオープンゼミのように、公的機関や企業が開催する説明会に参加するだけでなく、私たちの事業所では、皆さんが興味を持った企業へ個別に職場見学に行く際のサポートも行っています。
「一人で見学に行くのは不安」「企業の方にどんな質問をすれば良いか分からない」と感じる方も多いかもしれません。ご安心ください。見学にはスタッフが同行し、皆さんが安心して臨めるようにサポートします。見学前に一緒に質問内容を考えたり、見学後には振り返りを行って、感じたことや疑問点を整理したりすることもできます。
実際に働く場所を見ることは、就職への第一歩です。この記事を読んで、少しでも職場見学に興味が湧いた方、自分に合う仕事や職場を見つけたいと考えている方は、ぜひ一度、お気軽にスタッフまでご相談ください。