掃除も訓練のうち?掃除の前に実践したい片づけ3原則
Recently updated on 12月 26th, 2025 at 10:17 am
チャレンジドジャパン立川センターです。
今年も残すところあとわずかとなりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。本年もチャレンジドジャパン立川センターの活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございました。
さて、年末の恒例行事といえば「大掃除」ですね。もうすでに始められている方、これから取り掛かろうと考えている方、さまざまいらっしゃるかと思います。「どこから手をつけていいか分からない」「毎年時間がかかって大変だ」と感じている方もいるかもしれません。実は、効率的な掃除の仕方にはちょっとしたコツがあります。今回は、チャレンジドジャパンで実施している自立機能セミナーの中から、「掃除」をテーマにした回の一部をご紹介し、皆様の大掃除のヒントにしていただければと思います。
掃除を始める前に大切なこと

大掃除を始めようとしたとき、床にモノが散乱していたり、机の上が書類で埋まっていたりすると、まずそれをどかすところから始めなければならず、なかなか掃除本体に取り掛かれません。ここで重要になるのが、「掃除」と「片づけ」は別物だという考え方です。「掃除」とは、ホコリを払ったり、床を拭いたり、汚れを取り除いてきれいにすることです。一方、「片づけ」とは、使ったモノを元の場所に戻したり、不要なモノを処分したりして、整理整頓された状態にすることです。
もしお部屋がしっかりと片づいていれば、掃除機をかけるのも、棚を拭くのもスムーズに進み、驚くほど短い時間で掃除を終えることができます。逆に言えば、普段から片づけが習慣になっていれば、大掃除の負担を大幅に減らすことができるのです。また、急な来客があった場合でも、掃除ができていなくても、部屋が片づいているだけで、散らかっているという印象を与えることはありません。身の回りを整えることは、気持ちを落ち着かせ、日々の生活を快適にする第一歩です。
片づけの三大原則とは?
では、どうすれば「片づけ」が上手になるのでしょうか。私たちのセミナーでは、誰でも実践できる「片づけの三大原則」をお伝えしています。
一つ目の原則は、「出したら元の場所に戻す」ことです。これは最も基本的で、かつ最も重要な習慣です。ハサミを使ったら文房具立てに、読んだ本は本棚に、脱いだ服は洗濯カゴに入れる。この単純な行動を徹底するだけで、モノが散らかるのを劇的に防ぐことができます。そのためには、まず全てのモノに「定位置」、つまり住所を決めてあげることが大切です。どこに戻せばよいか決まっていなければ、戻しようがありません。
二つ目の原則は、「モノを増やさない」ことです。部屋が散らかる根本的な原因の一つは、収納スペースに対してモノの量が多すぎることです。そこで、「何か一つ新しいモノを買ったら、代わりに古いモノを一つ手放す」というルールを設けることをお勧めします。買い物をするときも、本当にそれが必要か、どこに置く場所があるかを一度立ち止まって考える癖をつけることが大切です。定期的に持ち物を見直し、使っていないモノ、不要になったモノは感謝して手放す勇気を持つことで、スッキリとした空間を維持できます。
三つ目の原則は、少しユニークな方法ですが、「一時避難ボックスを用意する」ことです。「疲れていて今すぐ片づける気力がない」「これはどこに戻せばいいか分からない」といったモノが出てくることは誰にでもあります。そんなとき、とりあえずその箱に入れておけば、床や机の上が散らかるのを防ぐことができます。ただし、この箱がいつの間にか開かずの箱、「魔窟」になってしまわないよう注意が必要です。週末や給料日など、週に一度、月に一度は必ず中身を確認して、それぞれを然るべき場所に戻したり、処分したりする日を決めておくことが、この方法をうまく活用するコツです。
講座でさらに詳しく学べます
皆さん、ご自身のお部屋やご自宅の片づけはできていますか。今回ご紹介した内容は、自立機能セミナーのほんの一部です。実際の講座では、掃除と片づけについて、さらに詳しく、そして実践的に学んでいきます。例えば、汚れの種類に応じた効果的な洗剤の選び方や掃除の順番、自分に合った収納方法の見つけ方など、一人ひとりの生活スタイルや課題に合わせた内容を取り扱っています。
身の回りの環境を整えるスキルは、日々の生活を安定させ、気持ちよく過ごすための大切な土台となります。そしてそれは、就職後の生活においても、規則正しい生活リズムを保ち、集中して仕事に取り組む上で非常に役立ちます。
チャレンジドジャパン立川センターでは、講座の見学や体験利用も随時受け付けております。もしご興味をお持ちいただけましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
12月26日をもって年内の営業は終了となります。いただいたお問い合わせや見学希望等は、1月5日以降順次対応させていただきます。
今年も一年、大変お世話になりました。皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。