就職者インタビュー
川崎センターより、2024年4月に就職されたQさんへのインタビュー内容をお知らせします。
Qさんのプロフィール
【就職先】国家公務員特別職 事務職
【年代と性別】30代 男性
【障害名と手帳等級】注意障害 精神保健福祉手帳3級
【希望職種】第一希望事務職、第二希望事務補助
【実習】2回(1回目の実習)
【就職経緯】高スキルを評価された1回目の実習後、能力相応のポジションにて改めて実習をして頂いた事でマッチング成立、現職に就く。
Q1.お仕事内容について教えて下さい。
データ入力や資料作成などのPCを使った事務業務や書類の整理などの事務系作業の業務が主な仕事内容です。
Q2.希望通りの業務内容ですか?
自分にとって取り組みやすい業務が多いため、希望に近い業務内容を与えて頂けていると考えています。
Q3.環境面はいかがでしょう?(労働時間、対人関係、通勤時間等)
労働時間は現在1日9:00~16:00の6時間勤務で、週5日の勤務となっていますが負担の少ないように週4日から始めることもできますとのお話も頂いておりました。所属部署の方も親切にしてくださりますので働きやすい環境ではないかと思います。通勤については満員電車に乗って1時間と少しかけて通勤するので許容範囲ではありますが、少ししんどさはあります。
Q4.採用頂いた理由はなんだと思いますか?また、内定通知を受託された決定打はなんでしょうか?
私は川崎センターで訓練していた期間に2回、現在の職場で雇用前実習をさせて頂きました。その実習の中で自身の業務を行う能力を直接職場の方々に見て頂く事ができたのは大きかったのではないかと思います。また2回目の実習については1回目の実習を終えた後に、実習先の方々が話し合って私のために提案してくださったものと知り、自分自身の能力をそこまで評価してくださった職場で働きたいと考え内定通知を頂けたら受諾することに決めていました。
Q5.正直なところ、採用結果についてはご満足ですか?他に進みたかった道や後悔はございませんか?
自分にとって適性のある職場に就労できたと考えていますので特に後悔はありません。公務員系は以前から進みたかった道でもありましたので採用結果には満足しています。
Q6.就職に至るまでの、訓練上のご苦労やご心労はございましたか?またそれはどのように対処されたのでしょうか?
通所期間中は精神的に不安定感が強かった時期も長く、その中で毎日予定通りの通所を行いプログラム参加や係活動を行っていく事には苦しい時もありました。作業系の集団訓練でミスをしてしまった時や、受電業務などの係活動が上手くいかない際は、不調が悪化してしまう事もありましたが、川崎センターのスタッフの方々に不調状態に陥っている事を自己発信する事で、少し気持ちを軽くする事が出来ていたのではないかと思います。
Q7.弊社には、例えば8つの講座をはじめ、様々な個別訓練プログラムや学んだことを実践するアウトプットの場としての係活動がございますが、就職のために一番役に立ったものはなんでしょうか?ご自身の障害特性を踏まえてお答え下さい。
機能的コミュニケーション講座のロールプレイや、自己理解講座で「不調の引き金を分析し対策を考えていけた事」は、面接の際に役に立ったかと思います。また、資料準備・プロジェクター操作・受電業務などの係活動を同時に複数請け負うことで、マルチタスクな業務への対処能力が向上したようにも感じています。
Q8.他の障がい者の方に、ご自身の訓練経験から伝えたい事はございますか?
私は昨年春頃に週3日程度から通所を始めて徐々に日数を増やしていき、秋頃にはほぼ週5日の通所を行っていましたが、もっと早めに通所日数を増やしておいても良かったかなと今は考えています。週5日通所できる実績が企業に対しても大きなアピールポイントになると思いますので、就職を急ぎたい方は早めに日数を増やして、勤怠を安定させる事をお奨めします。
Q9.最後に一つ、これからの1年後、3年後、5年後…の将来について、やりたい事があれば教えてください。
まずは現在の職場で業務を出来るだけ長く続けていきたいと思いますが、3年後や5年後には障害者雇用での正規雇用、もしくは一般雇用へのクローズ就労を目指していきたいと思います。
【スタッフより】
Qさんは、元々PCスキルを始めたとした高い事務能力をお持ちでしたが、コミュニケーションへの苦手意識から、なかなか自信を持てずにおられました。そんな中、実習先から高い評価を頂き、ポジションサーチまでして頂いて、更に上長より「是非私の右腕となって働いて欲しい」とお誘いを頂いた事で、自信を持ち、現職に就かれました。Qさんの努力と苦悩が実った瞬間に、我々支援員も立ちあえて大変嬉しく思います。
川崎センターでは引き続き、Qさんに続くよう在籍中の利用者さんの就労支援を来なっています。ご興味のある方は、お気軽にご見学・ご体験にお越しください。