実は大事!職場の雑談で仕事を円滑に

JST講座 ~職場でうまく「相談」するためのコミュニケーション術~
こんにちは。チャレンジドジャパン郡山センターです。
日々、就職に向けた様々な訓練を行っていますが、今回は先日実施したJST(ジョブ・スキル・トレーニング)講座の中から、「職場で相談する」というテーマで行った講座の様子をお届けします。
仕事をする上で、報告・連絡・相談、いわゆる「報連相」は基本中の基本です。業務に必要なコミュニケーションはとれるけれど、それ以外の何気ない会話、つまり「雑談」となると途端に苦手意識を感じてしまう、という方は少なくないのではないでしょうか。何を話せばいいのか分からない、話しかけるタイミングが掴めない、そもそも仕事中に話していいものか迷ってしまう…。そんな悩みを抱える方もいらっしゃいます。
今回の講座では、この「雑談」に焦点を当て、職場で円滑な人間関係を築くためのコミュニケーションについて皆で考えていきました。
雑談のメリット・デメリットから考える、職場コミュニケーションの重要性
まず講座の初めに、そもそも職場における雑談とはどのような役割を持つのか、そのメリットとデメリットを整理することから始めました。
辞書で「雑談」を引くと、「とりとめのない談話、特にテーマを定めないで気楽に会話すること」とあります。この「気楽さ」が、職場においては時に難しく感じられるのかもしれません。
参加者の皆さんと意見を出し合いながら、雑談のメリットを整理していきました。まず挙げられたのは、仕事上でも気軽に話せるようになる、という点です。普段から挨拶に一言添えるような短い会話を交わしている相手であれば、業務上の少し込み入った質問や相談もしやすくなります。これが、仕事の連携がとりやすくなる、という次のメリットに繋がります。チームで仕事を進める際には、スムーズな情報共有が不可欠です。雑談を通じてお互いの人柄や状況を少しでも知っておくことで、困ったときにも声をかけやすく、自然にフォローし合える関係性を築くことができます。また、他部署の人との会話から、自分の知らなかった社内の情報や新しい知識を得られるという意見もありました。
一方で、デメリットについても考えました。もちろん、雑談に夢中になりすぎて仕事の手が止まってしまっては本末転倒です。話す時間や内容によっては、自分や相手の仕事の進捗に支障をきたす可能性があります。また、プライベートな話題は距離を縮めるきっかけにもなりますが、踏み込みすぎると対人関係のトラブルに繋がる危険性もはらんでいます。
このように、雑談にはメリットとデメリットの両側面があります。しかし、職場の状況をよく見て、適切な内容や頻度、時間に気を付けさえすれば、仕事を進める上で多くのメリットをもたらしてくれる強力なツールになる、ということを皆で確認することができました。
実践あるのみ!ロールプレイで学ぶ雑談のコツ
雑談の重要性を理解した上で、次はいよいよ実践練習です。講座の後半では、具体的な場面を想定したロールプレイを行いました。頭では分かっていても、いざとなると言葉が出てこないのがコミュニケーションの難しいところです。ここでは、参加者の皆さんが様々な工夫を凝らしてチャレンジしている姿が見られました。
例えば、相手に話しかけるときには、まず「今、少しお時間よろしいですか?」といったクッション言葉を使う工夫がありました。相手の状況を気遣う一言があるだけで、話しかけられた側も心の準備ができますし、丁寧な印象を与えます。
また、話の内容に困った際には、「〇〇さんは週末どうでしたか?」や「このニュース、〇〇さんはどう思いますか?」のように、相手に興味や共感を示すための質問を投げかける姿も多く見られました。自分の話ばかりするのではなく、相手に話を振ることで会話のキャッチボールが生まれ、自然なコミュニケーションに繋がっていきます。最初は緊張していた方も、他の参加者のやり方を参考にしたり、フィードバックを受けたりする中で、少しずつ自分なりの話し方を見つけているようでした。
まとめ
今回の講座を通じて、何気ない雑談が、実は仕事を円滑に進めるための潤滑油となり、ひいては職場での信頼関係を築く大切な一歩になることを再認識しました。良好な人間関係は、長く安心して働くための重要な土台となります。スキルを磨くだけでなく、こうしたコミュニケーションのトレーニングを重ねることで、お互いに気持ちよく働ける環境を自ら作っていくことができるはずです。
チャレンジドジャパンでは、今回ご紹介したJST講座の他にも、就職活動に役立つ様々な講座や訓練を日々実施しております。ご自身の課題に合わせたプログラムを通じて、就職への一歩を踏み出してみませんか?講座や訓練の様子は、実際に見学・体験していただくことも可能です。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。