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チャレンジドジャパン・ニュース

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コーポレート

内定者インタビュー~ホテルの事例~

チャレンジドジャパンでは障がいや難病のある方が、一般就労を目指して日々トレーニングに励んでおります。今回は先日からトライアル雇用で勤務を開始したKさんにインタビューをさせていただきました。

※トライアル雇用って何?

「トライアル雇用」は、職業経験の不足などから就職が困難な求職者等を原則3か月間試行雇用することにより、その適性や能力を見極め、期間の定めのない雇用への移行のきっかけとしていただくことを目的とした制度です。労働者と企業がお互いを理解した上で無期雇用へ移行することができるため、ミスマッチを防ぐことができます。

引用:厚生労働省 トライアル雇用について 



Q.勤務先の職種と業務内容を教えてください

ホテル業です。
業務内容は、宴会場の準備、片付けなどの裏方作業です。

Q.チャレンジドジャパン山形センターに通所しようと思った理由を教えてください

生まれた時からADHDとASDの障害があり、大学を卒業したものの、その2つの明確な対応策を見いだせずにいました。元々の鬱傾向だったことも相まって、卒業後はしばらく一人暮らしの無職としてひどい生活習慣の中で暮らしていました。
しかし自分の周りは社会人として働いているし、このまま今後の人生を自立せずに生きるのはどうしても嫌だったので、自立のための第一歩として生活習慣を正し、鬱っぽい状態を安定させ、就職したいと思うようになりました。
そういった準備を進めるための居場所として利用をはじめました。

Q.チャレンジドジャパン山形センターのどんな訓練が役に立ちましたか?

自分の場合は「訓練を全ておこなって、得意不得意を知る」という目的を持っていたため、すべて役にたったと思います。得意/苦手な作業の自己理解が進んでからは、「苦手な訓練内容をどうしたら楽にできるか」と対策を考えるようにして作業していました。
苦手な作業を楽に、効率よくする方法を検討する経験になったので、苦手な作業が一番役に立ったのではないかと思います。

Q.就職活動で大変だったことや苦労したことは何ですか?

就職活動で一番大変だったことは、働くことへのモチベーションを生み出すことだったと思います。
企業から配慮を貰って働く「障がい者雇用」か、自分のできないこと、苦手とすることも含めて評価を貰う「一般雇用」か、障がい者は選択することになります。他者との比較の中で、自分の非力さを感じましたし、社会の無職や障害者への評価は高いものとは言えず、受け入れることが難しかったです。そういった状態でも、目標を忘れず行動を続けるのは大変だったなと思います。

Q.就職活動において大事だと思うことや、ポイントを教えてください!

2つあります。
まず1つは、自分の得意なことと得意ではないこと、できることと難しいことをよく理解することです。
2つ目は、ネガティブな思考や感情に打ち勝てるだけの心身の健康です。

Q.チャレンジドジャパン山形センターの利用をお考えの方にメッセージをお願いします。

私はいわゆる「普通の人生」は送れなかったです。大学卒業だって教授の情けだったし、大学以前の人間関係は家族以外残っていません。今の自分に残っている人間関係もめったに会話をしないような人ばかりです。
しかしそんな赤の他人のような関係の人でも、やる気や意思をもって行動する人には優しいことが多いです。応援してくれる人や助けてくれる人、手は貸さないまでも邪魔しないように気を付けてくれる人もいます。
自分が生きやすい人生にするためにも、どんな内容であれ行動を起こすというのは重要だったなと思います。

Q. 今後の目標は何ですか?

東北を出て、違った環境で生活してみたいです。

スタッフより


Kさん、この度はトライアル雇用開始おめでとうございます!
利用当初は体調が安定せず、なかなか訓練ができなかったKさん。しかし、医師やスタッフと相談をしながら少しずつ訓練を重ねる中で、自身に合った生活リズムを身につけ、今回見事トライアル雇用開始となりました。
また、ご自身の障がい特性を深く理解し、どうすれば対応できるかトライアンドエラーで検討されている様子がとても印象的でした。ご自身の課題を把握し、その対策を検討して取り組むことのできるKさんなら、今後の目標も達成していただけると思います!
Kさんが今後長く安定して勤務できるように、今後もスタッフ一同サポートしてまいります。