企業実習に行ってきました!~保育園編~
皆さんこんにちは。今回は企業実習のご紹介をさせていただきます。就労移行支援事業所での訓練だけではなく、企業に応募される前に実際に気になる企業で実習をしていただく機会があります。今回は保育園に実習へ行かれたAさん(30代・女性・広汎性発達障害、統合失調症、ADHD)に企業実習に参加された感想を伺いました
企業実習に参加しようと思ったきっかけについて教えてください。
保育士の資格を持っているので、今度の就職で資格を利用した就職が出来ればと思い参加しました。
家の近くの保育園がないか調べたところ、いくつか保育園があったので、まず見学が出来ないか電話をしました。前職では対人面で行き詰ったこともあり、もう一度できるかまた保育園に行けるか不安がありましたが、見学からとても温かく迎えて下さったので安心することができました。この環境なら働けるかもしれないと思い、支援員とも相談をして実習に参加する事になりました。
実習ではどんな事をしましたか?
園庭の掃除や木の伐採作業・レゴなど細かいおもちゃの消毒作業・お散歩の付き添いをすることが出来ました。実際にしてみると、子供にもっと接してみたいという気持ちが湧いてくるのと同時にレゴなど細かいおもちゃの消毒作業は大量だったので終わりがないような気もしてしまい、あまり好きな作業ではないと気付きました。
実習をしてみて良かったこと・気付いたことを教えてください。
まだ体調が整っていないこともあり、マルチタスクの保育士の仕事は難しいと感じたのと同時に、細かいおもちゃの消毒作業を仕事にするのは難しいと感じました。人間関係が不安で退職した経験もあったので、場になれるだろうかと不安になりましたが、実習先のスタッフの皆さんが温かく迎えていただき1つ1つ指示も丁寧に下さったので、最後まで実習をやり切る事ができました。
実習に参加されて気持ちの変化はありましたか?
ありました。振り返りで障がい特性や配慮について整理することができました。今回の障がい者雇用求人では、子供に接する機会が限られてしまうということだったので、資格を持っている事もあり、子供と接したいと思ってしまうだろうと思いました。また消毒作業だけの仕事では長く続けることが難しいと感じたので応募を取りやめました。実際に実習してみないと分からなかった事だと思いました。次の就職は、違う職種で検討してみようと気持ちの整理をすることができました。
今後はどのような就職活動をしていきたいですか?
今回実際に見学や実習をすることで、目で見て分からない事が分かると感じました。職場の人間関係や雰囲気も実際に実習に参加して感じる事ができました。今後も見学や実習を重ねていきながら安心して長く続けられる職場が見つかるといいなと思っています。離職後初めての実習でしたが、社会参加出来ているという実感がありました。この経験がブログを見ている皆さんの就職活動を一歩前に踏み出す勇気に繋がれば嬉しいです。
ありがとうございました。
このようにAさんは企業実習に参加することで、リアルな職場で就労について、課題を整理したり、障害に対する自己理解を深めることができました。チャレンジドジャパン新横浜センターでは積極的に企業見学・実習の参加を勧めています。また支援員が企業実習先に同行してより自己理解を深めていただくお手伝いをさせていただいています。自分に合った職場や作業を知る事で、より長く安心して働ける職場とのマッチングを実現しています。新横浜センターでは見学・体験を受け付けております。お一人お一人に合わせた企業実習のご提案もしておりますので、ぜひ他の企業実習の例も見学の際にご紹介させて下さい。