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仕事のヒヤリをなくす危険予知のススメ!危険予知活動で仕事の安全を守ろう

こんにちは。チャレンジドジャパン郡山センターです。

皆さんは、お仕事をする上で何が一番大切だと思いますか?仕事のやりがい、人間関係、お給料など、人それぞれだと思いますが、すべてに共通する土台として「安全」があります。安心して働ける環境があってこそ、私たちは仕事に集中し、能力を発揮することができます。

実は、仕事中のケガや事故といった労働災害のうち、その多くは「うっかり」「ぼんやり」といったヒューマンエラーが原因で起きていると言われています。誰にでも起こりうる小さなミスが、大きな事故につながってしまう可能性があるのです。

そこで今回は、そうした労働災害を未然に防ぎ、誰もが安全に働き続けるために役立つ「危険予知活動(KY活動)」についてご紹介します。

危険予知活動(KY活動)とは?

KY活動とは、「危険(Kiken)予知(Yochi)活動」の頭文字をとった言葉です。その名の通り、仕事の中にどのような危険が潜んでいるかを事前に見つけ出し、どうすればその危険を避けられるかを考え、対策を立てて実行する一連の活動を指します。

「危険予知」と聞くと、建設現場や工場など、専門的な機械を扱う仕事をイメージする方が多いかもしれません。しかし、KY活動はあらゆる職業の現場で取り組まれている非常に重要な活動です。例えば、静かなオフィスの中にも、床に置かれたカバンの紐に足を引っかけて転倒する危険、キャビネットの引き出しを開けっ放しにしていてぶつかる危険、熱いお茶を運んでいてこぼし火傷をする危険など、たくさんの危険が潜んでいます。KY活動は、こうした身近な危険に気づき、安全な職場環境を自分たちで作り上げていくための取り組みなのです。

なぜKY活動が大切なのか

労働災害の原因の約8割は、作業者の不安全な行動、つまりヒューマンエラーによるものだと言われています。慣れた作業だからと安全確認を怠る「省略行動」や、他のことを考えていて作業に集中できていない「ぼんやり」、これくらいは大丈夫だろうという「思い込み」などが、思わぬ事故を引き起こします。

KY活動を職場全体で継続的に行うことで、私たち一人ひとりの危険に対する感受性を高めることができます。「ここには、もしかしたらこんな危険があるかもしれない」と予測する力がつけば、自然と行動も慎重になります。危険を危険として認識する能力が向上することで、ヒューマンエラーそのものを減らす効果が見込めるのです。自分は大丈夫、という過信が一番の危険です。KY活動は、そうした気の緩みや思い込みに気づかせ、常に安全を意識する習慣を身につけるための大切な訓練となります。

KY活動で身につく力

KY活動は、ただ安全意識を高めるだけではありません。この活動を通して、仕事を進める上で役立つ様々な能力を養うことができます。

一つは、危険を察知する能力の向上です。日頃から「どこが危ないか」「どうして危ないか」を考える癖がつくことで、物事の状況を多角的に捉える視点が身につきます。これは、業務上のリスク管理にも直結する重要なスキルです。

また、KY活動は多くの場合チームで行います。職場の仲間と「あそこは危ないよね」「こうすれば安全じゃないかな」と意見を出し合うことで、コミュニケーションが活発になり、チームワークの向上にもつながります。お互いに注意し合える関係性は、安全で働きやすい職場風土の醸成に欠かせません。

さらに、KY活動は問題解決能力のトレーニングにもなります。「危険を発見する(現状把握)」→「原因を分析する」→「対策を考える(解決策の立案)」→「実行する」という一連の流れは、まさに問題解決のプロセスそのものです。この思考プロセスは、仕事で発生する様々な課題やトラブルに対応する際にも大いに役立つでしょう。

今日からできる「指さし確認」

KY活動の中でも、一人で、そして今日からすぐに実践できる効果的な方法が「指さし確認」です。対象物を指でさし、「〇〇、ヨシ!」と声に出して確認する、あの一連の動作です。

ただ目で見るだけでなく、指をさし、声を出すという複数の動作を組み合わせることで、意識を対象物に集中させ、脳を活性化させる効果があります。これにより、確認漏れや見間違いといった「うっかりミス」を劇的に減らすことができるのです。オフィスの退室時の消灯確認や戸締り、パソコンのデータ保存やメールの宛先確認など、日常生活や仕事の様々な場面で活用できます。簡単なことですが、意識して行うことで、安全と確実性を大きく高めることができます。

安全に働き続けるために

KY活動は、自分自身の安全を守るだけでなく、共に働く仲間を守ることにもつながる、とても大切な活動です。就職して長く、安心して働き続けるためには、業務スキルだけでなく、こうした安全衛生に関する知識と意識を身につけておくことが不可欠です。

私たちの事業所では、就職に向けた準備として、利用者さん一人ひとりが安全に働ける力を身につけられるよう、日々のプログラムの中に安全に関する意識づけを取り入れています。

見学・体験で事業所の雰囲気を感じてみませんか?

この記事を読んで、当事業所のプログラムに少しでも興味を持たれた方は、ぜひ一度、見学や体験にお越しください。事業所の雰囲気や訓練の様子を実際に見て、感じていただくのが一番です。スタッフ一同、皆さまからのお問い合わせを心よりお待ちしております。