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チャレンジドジャパン・ニュース

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仕事で活きる工夫が見つかります!

センターでの取り組み紹介!係活動で身につく仕事力

こんにちは。チャレンジドジャパン海老名センターです。

当センターでは、就職に向けて様々な講座や個別訓練を行っていますが、それだけではありません。利用者さん一人ひとりが主体的にセンターの運営に関わり、実践的なスキルを身につけるための「係活動」という取り組みがあります。

係活動は、清掃や備品管理、掲示物の作成など多岐にわたりますが、どれも実際の職場で求められる責任感や協調性、段取り力を養うことを目的としています。今回は、数ある係活動の中から「講座準備」の活動に焦点を当てて、その内容と担当されている利用者さんの素晴らしい工夫についてご紹介します。

講座準備係の仕事とは?

講座準備係は、その名の通り、センターで行われる講座の準備を担当する係です。

業務の流れは、まず職員に講座で使う資料の必要部数を確認することから始まります。これは、仕事において「指示を受け取る」という重要なプロセスです。聞き間違いや勘違いがないよう、正確に情報を把握する必要があります。

次に、依頼された部数通りに資料をコピーし、ホチキスで綴じます。枚数が多かったり、両面印刷だったりと、資料によって仕様は様々です。一部一部、丁寧に、そして正確に作業を進める集中力が求められます。まさに、製品の検品や書類作成といった業務に通じる丁寧さが必要となる作業です。

そして最後に、完成した資料を講座の開始時間に合わせて、受講する利用者さん一人ひとりに配布します。時間を守り、スムーズに配布を行うことで、講座の円滑な進行をサポートします。これもまた、納期を守り、チームの一員として貢献するという、働く上で欠かせない意識を育む機会となっています。

主体的な工夫が生んだ「見える化」と「チームワーク」

現在、この講座準備係は2名の利用者さんが担当してくださっています。当センターでは週に6つの講座を開催しており、そのすべての資料準備をこのお二人で協力して行っています。

担当当初は、どの講座の資料をいつまでに、何部用意すればよいのか、管理が複雑になることもありました。そこで、担当のお二人は職員に指示されるのを待つのではなく、自ら考えて行動を起こしました。

「どうすれば、もっと分かりやすく、ミスなく管理できるだろうか」。そう考えたお二人が作成したのは「講座準備管理表」です。その表には、講座名、担当者、準備する資料の内容、必要な部数、そして準備が完了したかどうかをチェックする欄などが設けられています。

この管理表があることで、誰がどの講座を担当するのか、作業の進捗状況はどうなっているのかが一目でわかるようになりました。これにより、準備の抜け漏れを防ぐことができるだけでなく、次に何をすべきかが明確になり、計画的に作業を進めることが可能になったのです。これは、ビジネスの現場で「タスク管理」や「業務の見える化」と呼ばれる、非常に重要なスキルです。

さらに、この管理表は素晴らしいチームワークも生み出しました。お互いの担当業務や進捗が共有されているため、どちらか一方がお休みした場合でも、もう一方がスムーズに代理で作業を進めることができます。急な欠席は、実際の職場でも起こり得ることです。そのような時にも業務が滞らないように情報共有をしておくことの大切さを、この係活動を通して実践的に学ばれています。

日々の積み重ねが「働く力」になる

今回は講座準備係の活動をご紹介しました。依頼された業務をこなすだけでなく、より良くするために何ができるかを考え、主体的に改善していく。そして、仲間と協力し、情報を共有してチームとして機能する。

講座準備という一つの係活動の中には、社会で働く上で必要となる多くの力が凝縮されています。当センターでは、このような日々の地道な活動の積み重ねこそが、就職後の安定した就労に繋がる大きな力になると信じています。

これからも、利用者さん一人ひとりが持つ力を引き出し、自信を持って社会へ羽ばたいていけるよう、スタッフ一同サポートしてまいります。センターの活動にご興味のある方は、ぜひ一度見学にお越しください。