一人よりみんな!ゲームで学ぶチームワーク

楽しみながらチームワークを学ぶ!コンセンサスゲームを実施しました
こんにちは。就労移行支援事業所チャレンジドジャパン仙台長町センターです。
さて、当事業所では、就職後に役立つ様々なスキルを身につけるためのプログラムを実施しています。今回は、先日行った社会生活スキルのプログラムの中から、「余暇スキル」の一環として取り組んだ「コンセンサスゲーム」の様子をご紹介します。ゲームと聞くと、ただの遊びのように思われるかもしれませんが、実はここには社会で必要とされる大切な要素がたくさん詰まっています。
コンセンサスゲームで「合意形成」を学ぶ
皆さんは「コンセンサスゲーム」という言葉を聞いたことがありますか。これは、グループで一つの課題に取り組み、議論を重ねながら、最終的に全員が納得できる結論を導き出す「合意形成(コンセンサス)」のプロセスを実践的に学ぶゲームです。
仕事の場面を想像してみてください。会議で意見をまとめたり、チームでプロジェクトの方向性を決めたりと、自分一人の考えだけでなく、他者の意見を聞き入れ、協力して一つのゴールを目指す場面は数多くあります。しかし、意見が対立したり、なかなか話がまとまらなかったりすることも少なくありません。そんな時に必要となるのが、お互いの意見を尊重しながら、より良い結論へと話し合いを導く力です。このゲームは、そうしたコミュニケーションや協調性を楽しみながら体験的に身につけることを目的としています。
砂漠からの脱出!グループで導き出す最適な答えとは
今回、私たちが挑戦したテーマは「砂漠からの脱出」でした。砂漠に不時着したという設定のもと、手元にある限られたアイテムの中から、生き延びて救助を待つために、どのアイテムがどれくらい重要かを考え、優先順位をつけていくという課題です。
まずは、個人ワークの時間です。参加者の皆さんは、一人ひとり真剣な表情で、どのアイテムが生き残るために必要か、その理由と共に優先順位を考えました。次に2つのグループに分かれてグループワークに移ります。ここからがコンセンサスゲームの本番です。
「まずは飲み水が絶対に必要だ」「いや、自分の位置を知らせるための鏡が最優先ではないか」「夜は冷え込むから、防寒着も重要だ」など、それぞれが個人で考えた意見を熱心に発表し合いました。自分では重要だと思っていなかったアイテムの意外な活用法を他のメンバーから教わったり、逆に自分の意見の根拠を丁寧に説明して相手を説得したりと、活発な議論が繰り広げられました。
一人より、みんなで。協力することの大切さ
一人で考えた答えよりも、グループで話し合って決めた答えの方が、よりよい意見を導き出すことができていました。一人ひとりの知識や視点、経験を組み合わせることで、一人では到底たどり着けないような、より優れたアイディアや結論を生み出すことができるのです。参加者の皆さんからも、「自分では思いつかなかった視点に気づかされた」「みんなで話すことで、より深く考えることができた」といった感想が聞かれ、グループで協力することの価値を強く実感できたようでした。
この経験は、職場において報告・連絡・相談をすることの重要性や、チームで課題解決に取り組むことの意義を理解する上で、非常に貴重な学びとなります。
当事業所では、このように座学だけでなく、ゲームやグループワークを通して、楽しみながら実践的なスキルを習得できるプログラムを数多くご用意しています。コミュニケーションに自信がない方や、チームで働くことに不安を感じている方も、安心してご参加いただけます。ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度、見学や体験にお越しください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。