ピッキング訓練ってどんなことするの?訓練で身につく仕事の力とは?
こんにちは、チャレンジドジャパン立川センターです。日差しが暖かくなり、過ごしやすい季節となってきました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
私たちの事業所では、就職を目指す皆様一人ひとりに合わせた様々な訓練プログラムを提供しています。今回はその中から、物流倉庫やバックヤード業務などで重要となる「ピッキング訓練」について詳しくご紹介します。
ピッキングとはどのような作業?

「ピッキング」という言葉を初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません。ピッキングとは、主に倉庫や工場のバックヤードなどで行われる作業の一つで、お客様からの注文書や作業指示書(発注書)に基づいて、棚に保管されている品物を正確に集める仕事です。インターネット通販で買い物をした際、注文した商品が間違いなく手元に届くのは、このピッキング作業が正確に行われているからです。
作業内容は、指示書に書かれた商品の名称、品番、数量などを確認し、広大な倉庫の棚から目的の品物を探し出し、指定された数を集めてカゴやカートに入れていく、という流れが一般的です.一見するとシンプルな作業に思えるかもしれませんが、膨大な数の商品の中から、似たような品物と間違えずに、かつ正しい数量をスピーディーに集めるためには、高い正確さと集中力が求められます。企業の信頼やお客様の満足度に直結する、非常に重要でやりがいのあるお仕事です。
ピッキング訓練で身につくスキル
チャレンジドジャパンのピッキング訓練を通して、実際の仕事現場で役立つ様々なスキルを養うことができます。
まず何よりも求められるのは「正確性」です。指示書を隅々まで正確に読み解く力、書かれている内容を正しく理解する力は、ピッキング作業の基本となります。訓練では、品物や数量を間違えないよう、細部にまで注意を払う習慣を身につけていきます。
次に「集中力」です。似たようなパッケージの商品や、わずかに品番が違う商品が並ぶ中から、正しいものを探し出す作業を繰り返すことで、 注意散漫にならずに一つの作業に没頭する力が鍛えられます。
また、実際の職場では作業効率、つまり「スピード」も重要になります。訓練ではタイムを計りながら作業を行うこともあり、どうすればもっと効率よく動けるか、どの順番で品物を集めれば最短距離で済むかなどを考えながら取り組むことで、段取り良く仕事を進める力も養われます。
もし間違えてしまった場合には、なぜ間違えたのかを振り返り、次に活かすための「問題解決能力」や、わからないことをそのままにせずスタッフに質問する「報告・連絡・相談」のスキルも、訓練を通して実践的に学ぶことができます。
チャレンジドジャパン立川センターの訓練内容
立川センターでは、実際の倉庫作業を想定した環境でピッキング訓練を行っています。事業所内には訓練専用の棚を設置し、様々な種類の日用品や雑貨などの物品を揃えています。利用者さんには、まずスタッフが作成した発注書をお渡しします。
最初は品数が少なく簡単な内容の発注書からスタートし、作業に慣れてきたら、徐々に品数を増やしたり、複数の発注書を同時に処理したりと、段階的に難易度を上げていきます。決められた時間内にどれだけ正確に作業できるかを確認しながら、ご自身のペースでスキルアップを目指すことができます。
作業が終わった後は、スタッフと一緒に答え合わせを行います。もし間違いがあった場合も、決して責めることはありません。なぜ間違いが起きたのか、どうすれば防げたのかを一緒に考え、次への改善策を見つけていくというプロセスを大切にしています。スタッフからの客観的なフィードバックを受けることで、ご自身の得意な点や今後の課題を明確に把握することができます。
就職に向けて
このピッキング訓練で培った正確性や集中力、持続力は、物流倉庫でのピッキングや検品、梱包作業はもちろんのこと、小売店のバックヤードでの品出しや在庫管理、工場での部品供給といったお仕事にダイレクトに活かすことができます。また、指示に基づいて正確に作業を遂行する能力は、事務職における書類作成やデータ入力など、幅広い職種で求められる基本的なビジネススキルにも繋がります。
チャレンジドジャパン立川センターでは、利用者さんが実際に訓練に取り組んでいる様子をいつでもご見学いただけます。また、「自分にできるか不安」「一度試してみたい」という方向けに、訓練の体験も随時受け付けております。
ご興味をお持ちいただけましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。