はじめての一人暮らし応援ガイド。一人暮らしの準備、一緒に始めませんか？

一人暮らしという新たな一歩を踏み出すために

こんにちは。チャレンジドジャパン郡山センターです。

日々の訓練に取り組む中で、「就職したら一人暮らしをしたい」という目標を語ってくださる方が多くいらっしゃいます。自分の力で生活を築いていく一人暮らしは、自立に向けた大きなステップであり、大きな希望を感じる一方で、たくさんの不安も伴うものだと思います。今回は、そんな「一人暮らし」について、その魅力や課題、そして私たちが提供できるサポートについてお話ししたいと思います。

一人暮らしのメリットとデメリット

一人暮らしには、多くのメリットがあります。何よりもまず、自分のペースで生活を組み立てられる自由さが挙げられます。朝起きる時間、食事の内容や時間、夜更かしをするかしないかなど、すべてを自分で決めることができます。誰にも気兼ねすることなく、趣味に没頭したり、静かな環境で休んだり、友人を家に招いたりすることも可能です。また、家賃や光熱費、食費などを自分で管理し、掃除や洗濯、料理といった家事をこなすことで、自然と自己管理能力が向上します。こうした経験は、大きな自信につながり、精神的な自立を促してくれるでしょう。

その一方で、デメリットや乗り越えるべき課題も存在します。最も大きなものは、経済的な負担です。毎月の家賃や光熱費、食費といった生活費のすべてを自分で支払わなければなりません。また、これまで家族が担ってくれていたかもしれない家事全般を、自分一人で行う必要があります。仕事で疲れて帰ってきた日でも、食事の準備や後片付けが待っています。さらに、体調を崩した時や何かトラブルがあった時に、すぐに頼れる人がそばにいないという心細さや、孤独感を感じることもあるかもしれません。これらのメリットとデメリットをしっかりと理解しておくことが、一人暮らしを成功させるための第一歩となります。

一人暮らしに向けた準備

「一人暮らしをしたい」という気持ちが固まったら、次に行うべきは具体的な準備です。思いつきで行動するのではなく、計画的に進めることが大切です。

まず考えなければならないのは、お金の準備です。物件を借りる際には、敷金、礼金、仲介手数料、前家賃といった初期費用がかかります。これだけで家賃の数ヶ月分が必要になることも少なくありません。それに加えて、冷蔵庫や洗濯機、ベッドといった家具・家電の購入費用や、引っ越し業者に支払う費用も必要です。これらの初期費用と、毎月どれくらいの生活費がかかるのかを事前にシミュレーションし、計画的に貯金を進めていくことが不可欠です。

次に行うのは、スケジュールの計画です。いつまでに一人暮らしを始めるかという目標を立て、そこから逆算して、物件探しを始める時期、契約手続きの期間、引っ越しのタイミングなどを考えていきます。特に、就職活動と並行して進める場合は、無理のないスケジュールを組むことが重要です。

そして、忘れてはならないのが各種手続きです。賃貸借契約はもちろんのこと、市区町村役場での住民票の異動手続き、電気・ガス・水道といったライフラインの開通手続き、インターネットの契約など、やるべきことは多岐にわたります。障害福祉サービスを利用している場合は、受給者証の住所変更といった手続きも必要になるため、事前に確認しておきましょう。

事業所でできること：自立機能講座のご紹介

一人暮らしへの希望と同時に、金銭管理や家事、健康管理など、様々な不安を感じている方もいらっしゃると思います。当事業所では、そうした不安を解消し、自立した生活を送るためのスキルを身につける「自立機能講座」をご用意しています。

この講座では、一人暮らしに直結する実践的な内容を学びます。例えば、家計簿のつけ方や予算の立て方を学ぶ金銭管理、栄養バランスを考えた簡単な調理方法や食材の保存方法を学ぶ食事の管理、掃除や整理整頓のコツ、体調を崩した時の対処法や相談先の探し方といった健康管理など、テーマは多岐にわたります。公共料金の支払い方法や、様々な行政手続きについても、スタッフが一緒に確認しながら進めることができます。座学だけでなく、実際に調理実習を行ったり、個別の課題に合わせて計画を立てたりと、一人ひとりのペースに合わせたサポートを行っています。

一人暮らしはゴールではなく、自分らしい豊かな生活を送るためのスタートです。そのスタートラインに安心して立てるよう、私たちは全力でサポートします。一人暮らしに興味がある方、何から始めたら良いか分からないと悩んでいる方、ぜひ一度、事業所の見学・体験にお越しください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。