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そろそろ一人暮らし?始める前に考えておくこと

一人暮らしに向けて、今からできる準備とは

こんにちは。就労移行支援事業所チャレンジドジャパン仙台長町センターです。

先日の自立機能プログラムでは、「一人暮らし」をテーマに取り上げ、一人暮らしを始める上でのポイントについて皆で確認しました。参加された利用者さんからは、一人暮らしへの期待の声が聞かれる一方で、何から準備すれば良いのか分からない、お金はどれくらいかかるのか…といった不安の声も挙がりました。そこで今回は、一人暮らしを実現するための具体的なステップについて共有したいと思います。

なぜ一人暮らしをしたいのか?メリット・デメリットを整理しよう

まず大切なのは、ご自身が「なぜ一人暮らしをしたいのか」を改めて考えてみることです。プログラムでは、一人暮らしのメリットとデメリットを書き出し、整理する時間を設けました。

メリットとしては、「自由な時間が増える」「自分の好きな空間を作れる」「家族に気兼ねなく生活できる」「金銭感覚や自己管理能力が身につく」といった意見が多く出ました。自分のペースで生活を組み立てられることは、大きな魅力です。

一方で、デメリットについても目を向ける必要があります。「家事や炊事をすべて自分でやらなければならない」「病気や怪我をした時に一人で対応するのが不安」「初期費用や毎月の生活費の負担が大きい」「寂しさを感じることがあるかもしれない」など、現実的な課題も浮き彫りになります。

これらのメリット・デメリットを比較検討することで、一人暮らしへの漠然とした憧れが、より具体的な目標へと変わっていきます。そして、デメリットとして挙がった課題に対して、今からどんな準備や対策ができるかを考えることが、実現への第一歩となるのです。

避けては通れない「お金」の話

一人暮らしを始める上で、最も大きなハードルとなるのが費用です。特に、新生活をスタートするための「初期費用」は、まとまった金額が必要になります。

一般的に、物件を借りる際の初期費用は、月の家賃の6倍から7倍が目安と言われています。例えば、家賃6万円の部屋を借りる場合、36万円から42万円程度が必要になる計算です。この中には、敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、鍵の交換費用、火災保険料、保証会社への加入料などが含まれます。物件によっては敷金や礼金が不要な場合もありますが、それでもある程度のまとまった資金は不可欠です。

さらに、この初期費用とは別に、引っ越し業者に支払う費用や、生活に必要な家具・家電を揃えるための費用もかかります。これまで実家で使っていたものを持ち込むとしても、新しい住まいのサイズに合わなかったり、新たに購入が必要になったりするものも出てくるでしょう。

こうした出費を考慮すると、家賃の6~7倍という目安に加えて、さらに余裕をもった資金計画を立てておくことが非常に重要です。今から少しずつでも貯蓄を始める、あるいは必要な資金額を把握し、就職後の給与でどのように賄っていくかをシミュレーションしてみることをお勧めします。

「住」の充実は、安定した就労への土台

就職を一つのキッカケとして、一人暮らしを始めたいと考えている方は少なくありません。新しい環境で心機一転、自立した生活を送りたいという気持ちは、仕事へのモチベーションにも繋がります。私たちは、その気持ちをとても大切にしたいと考えています。

そして、私たちが強調したいのは、「衣食住」の充実が、仕事を長く安定して続けるための土台になるということです。特に「住」、つまり生活の基盤となる住環境を整えることは、勤怠の安定に直結します。

安心して帰れる場所があること、心からリラックスできる空間があることは、日々の仕事の疲れを癒やし、精神的な安定をもたらします。また、自分で生活を管理することで、自然と生活リズムが整い、食事にも気を配るようになります。こうした日々の積み重ねが、体調管理に繋がり、遅刻や欠勤を防ぎ、仕事への集中力を高めることに繋がるのです。

就職活動で忙しい時期は、つい目の前の「職」を探すことだけに集中しがちです。しかし、少し立ち止まって、ご自身の生活の基盤である「住」についてじっくり考える時間を確保することは、長期的な視点で見れば、安定したキャリアを築くための重要な投資と言えるでしょう。

当事業所では、就職に向けたスキルアップはもちろんのこと、こうした生活面の相談にも応じています。一人暮らしについて考えてみたいけれど、何から手をつければいいか分からない、一人で考えるのは不安だという方は、ぜひ一度お話を聞かせてください。見学や体験も随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。