その言い方、損してるかも?Iメッセージで気持ちを上手に伝えよう

こんにちは。チャレンジドジャパン郡山センターです。
日々の生活や職場でのコミュニケーションにおいて、「自分の気持ちや要望をうまく伝えられない」と感じた経験はありませんか。相手に何かをお願いしたいときや、少し困っていることを伝えたいときに、「こんなことを言ったら相手はどう思うだろう」「わがままに聞こえないだろうか」と不安になり、結局何も言えずに一人で抱え込んでしまう方も少なくないかもしれません。
良好な人間関係を築き、スムーズに仕事を進めていくためには、自分の気持ちを正直に、かつ相手を尊重しながら伝えるスキルが非常に重要です。今回は、そんな場面で役立つコミュニケーションの考え方、「Iメッセージ」と「Youメッセージ」についてご紹介します。
Youメッセージとは?
まず、私たちが普段の会話で無意識に使いがちなのが「Youメッセージ」です。これは、「あなた」を主語にして、相手の行動や状態について言及する伝え方です。例えば、「あなたはいつも提出が遅いですね」「なぜもっと早く報告してくれないのですか?」といった言葉がこれにあたります。
この伝え方は、相手の行動を直接的に指摘し、時には非難しているような印象を与えてしまいます。言われた側は「責められている」「命令されている」と感じ、反発心を抱いたり、防御的な態度をとってしまったりすることがあります。その結果、本来伝えたかった要望が受け入れられないばかりか、相手との関係性が悪化してしまう可能性も考えられます。
Iメッセージとは?
それに対して「Iメッセージ」は、「私」を主語にして、自分の気持ちや考え、状況を伝える方法です。Youメッセージが相手の行動に焦点を当てるのに対し、Iメッセージは、その行動によって「私」がどう感じたか、どのような影響を受けたかに焦点を当てます。
例えば、先ほどの「なぜもっと早く報告してくれないのですか?」というYouメッセージをIメッセージに変換してみましょう。「報告が早いと、次の準備ができるので私は助かります」や、「状況がわからず、私は少し不安に感じていました」といった表現になります。主語を「あなた」から「私」に変えるだけで、言葉の響きが大きく和らぎ、相手に与える印象がまったく異なることにお気づきでしょうか。
なぜIメッセージが効果的なのか?
Iメッセージがコミュニケーションにおいて非常に効果的な理由は、それが相手への非難や評価ではなく、あくまで「私」の主観的な気持ちや事実を伝える表現だからです。私がどう感じたか、どう困っているかという事実は、相手が否定できるものではありません。そのため、相手は批判されたと感じることなく、こちらの話を冷静に受け入れやすくなります。
そして最も重要な点は、Iメッセージでは判断を相手に委ねているという部分です。相手の行動を強制するのではなく、「私はこう感じているので、できればこうしてくれると嬉しい・助かる」という形で要望を伝えます。これにより、相手は自分の行動を自分で選択する余地が与えられ、尊重されていると感じることができます。このように相手を尊重する姿勢が伝わることで、相手もこちらの状況を理解し、協力しようという気持ちになりやすくなるのです。少し言いにくい不満や、手伝ってほしいといった要望を伝える時には、このIメッセージが特に力を発揮します。
もちろん、こうしたコミュニケーションスキルは、知識として知っているだけですぐに実践できるものではありません。繰り返し練習し、意識して使うことで、少しずつ自分のものになっていきます。チャレンジドジャパンでは、このような対人関係スキルを向上させるためのトレーニングも行っています。ロールプレイングなどを通じて、実際の場面を想定しながら練習を重ねることで、職場や日常生活で自然に使えるスキルを身につけることを目指します。自分の気持ちを上手に伝えられるようになると、人間関係のストレスが減り、自信を持って仕事に取り組めるようになります。
見学・体験お待ちしてます
チャレンジドジャパンでは、プログラムの内容や事業所の雰囲気を実際に知っていただくために、見学や体験利用を随時受け付けております。コミュニケーションに悩みがある方、働く上での不安を解消したい方は、ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。