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さわやかさんを目指そう!円滑なコミュニケーション講座

対人行動講座でアサーションについて考えました

先日、当事業所では対人行動の講座で「アサーション」についてみんなで考える時間を取りました。就労に向けて、円滑なコミュニケーションは欠かせない要素です。そこで今回は、自分らしい自己表現の方法について理解を深めました。

講座では、まず人の自己表現には大きく分けて三つのタイプがあることを学びました。一つ目は、自分の気持ちを抑えてしまい、相手に遠慮がちになってしまう「おどおどさん」タイプ。二つ目は、自分の意見を強く押し通し、相手を攻撃してしまう「いばりやさん」タイプ。そして三つ目は、自分の気持ちも相手の気持ちも尊重しながら、率直に意見を伝えられる「さわやかさん」タイプ、つまりアサーティブな表現です。

これらのタイプは、誰しもが状況に応じて持っているものです。例えば、職場の上司に対しては「おどおどさん」になりがちでも、親しい友人には「いばりやさん」になってしまう、といったことがあるかもしれません。講座では、参加者それぞれが、どのような場面でどのタイプになりやすいのかを振り返り、共有しました。

目指すのは、なるべく「さわやかさん」、つまりアサーティブなコミュニケーションです。しかし、常にアサーティブでいることは容易ではありません。そこで、どのように自己表現すれば良いのか、具体的な場面を想定しながら練習を行いました。

例えば、同僚に頼まれた仕事が自分の業務で手一杯で引き受けられない時、どのように断れば良いでしょうか。「おどおどさん」なら、無理をして引き受けてしまい、自分の仕事が滞ってしまうかもしれません。「いばりやさん」なら、頼んできた同僚を責めてしまうかもしれません。「さわやかさん」なら、自分の状況を丁寧に説明し、代替案を提案するなど、相手への配慮を忘れずに断ることができます。

講座では、このような場面を想定し、それぞれのタイプでの対応をロールプレイング形式で実践しました。参加者同士でフィードバックを交わすことで、より効果的なアサーティブな表現方法を学ぶことができました。

大切なのは、自分だけでなく、相手にも「おどおどさん」「いばりやさん」「さわやかさん」の三つの側面があることを理解することです。相手がどのような状況で、どのタイプになっているのかを想像することで、よりスムーズなコミュニケーションにつながります。

もちろん、場面や相手によって、自分の対応が変わることもあるでしょう。常に「さわやかさん」でいることは難しいかもしれません。しかし、なるべく「さわやかさん」でいられた方が、相手も自分も楽に、そして良好な関係を築きながら過ごせるはずです。

当事業所では、就職活動において欠かせないコミュニケーションスキルを向上させるための講座を、他にも多数実施しています。今回ご紹介したアサーションの考え方や実践練習は、就職活動だけでなく、日常生活でも役立つスキルです。

コミュニケーションに課題を感じている方、就労に向けて準備を進めている方、ぜひ一度、当事業所の見学や体験にお越しください。お待ちしております。