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いざという時、ちゃんと逃げられる?火災避難訓練で命を守る準備をしよう

火災を想定した避難訓練を実施しました

こんにちは。就労移行支援事業所のスタッフです。

日々の訓練や就職活動の準備も大切ですが、私たち全員が安全に過ごすためには、万が一の事態に備えることも非常に重要です。先日、私たちの事業所では、火災の発生を想定した避難訓練を行いました。今回はその様子と、訓練の目的についてお話しします。

災害はいつ、どこで起こるかわかりません。もし今、この場所で火災が発生したら、私たちは落ち着いて行動できるでしょうか。煙が充満し、非常ベルが鳴り響く中で、冷静な判断を下すのは決して簡単なことではありません。パニックになってしまうと、普段ならできるはずの簡単な行動さえも難しくなってしまいます。

だからこそ、避難訓練が必要なのです。今回の訓練の目的は、ただ一つ。「いざという時に落ち着いて、安全に逃げるための準備をすること」です。この「準備」には、いくつかの大切な要素が含まれています。

「逃げ方」を体に覚えさせる

火災で最も恐ろしいものの一つが煙です。煙には有毒なガスが含まれており、吸い込んでしまうと命に危険が及びます。煙は空気よりも軽いため、天井の方から溜まっていきます。そのため、避難する際はできるだけ姿勢を低くし、濡れたハンカチやタオルで口と鼻を覆いながら移動することが基本です。

頭では理解していても、いざという時にこの一連の動作をスムーズに行うのは難しいものです。今回の訓練では、火災発生の合図とともに、実際に姿勢を低くして出口へ向かう練習をしました。繰り返し練習することで、知識として知っているだけでなく、体が自然に動くようになります。こうした「体の記憶」が、パニック状態に陥った時の自分を助けてくれるのです。

「逃げるルート」を確認する

皆さんは、ご自身の職場やよく利用する施設の避難経路を正確に把握していますか。壁に貼られた避難経路図を眺めるだけでなく、実際にそのルートを歩いてみることが非常に重要です。普段は使わない非常階段や、いつもは気に留めない通路が、いざという時の命綱になります。

訓練では、事業所の避難経路に沿って、指定された避難場所まで全員で歩いて移動しました。この過程で、「通路に物が置かれていて通りにくくないか」「この扉はスムーズに開くか」といった危険箇所がないかを確認します。また、実際に避難場所まで歩くことで、どのくらいの時間がかかるのか、どのような道を通るのかを体感できます。この経験が、緊急時の冷静な判断につながります。

「約束事」を思い出す

避難の際には、集団で安全に逃げるための「約束事」があります。皆さんも一度は耳にしたことがある「お・か・し・も・ち」という合言葉です。今回の訓練でも、この合言葉の意味を改めて全員で確認しました。

「おさない」は、パニックによる将棋倒しなどの二次災害を防ぐため。「かけない」は、焦って転倒したり、周りの人を危険に晒したりしないため。「しゃべらない」は、スタッフからの重要な指示を聞き逃さないようにするため、そして煙を吸い込む量を少しでも減らすため。「もどらない」は、一度安全な場所に避難したら、たとえ忘れ物があっても決して危険な場所へ引き返さないという固い決意です。「ちかづかない」は、避難した後も、火災現場やガラスが割れる危険のある場所には決して近づかないという意味です。

大人になった今だからこそ、一つひとつの言葉に込められた意味の重さを理解し、心に刻むことが大切です。

「困りごと」を先に見つける

避難訓練は、ただ手順通りに動くことだけが目的ではありません。むしろ、訓練を通して「うまくいかないこと」や「困りごと」を事前に見つけ出すことこそが、最も重要な目的の一つと言えるでしょう。

実際に体を動かしてみることで、様々な課題が見えてきます。「車椅子だとこの段差を越えるのに手助けが必要だ」「聴覚に特性があると、この警報音は聞こえにくいかもしれない」「視界が煙で遮られた場合、どうやって方向を知ればいいだろう」。こうした一人ひとりの気づきは、机上の空論では決して見えてこない、非常に貴重な情報です。

訓練後の振り返りでは、参加した利用者さんとスタッフ全員で意見を出し合いました。そこで共有された「困りごと」に対して、「このルートの方が安全ではないか」「こういう合図を加えよう」といった改善策を一緒に考え、より安全な避難方法を構築していきます。これは、多様な特性を持つ方々が共に過ごす就労移行支援事業所だからこそ、特に丁寧に行うべきプロセスです。

災害は、私たちの都合を待ってはくれません。「いざという時」は、本当に突然やってきます。その時に自分自身と、周りの仲間の命を守るためには、日頃からの備えと定期的な訓練が不可欠です。今回の避難訓練で得た気づきを活かし、今後も事業所全体で防災意識を高めていきたいと思います。皆さんもぜひ、ご家庭や身の回りの環境で、万が一の備えについて改めて考えてみてはいかがでしょうか。